情報処理技術者試験:ITサービスマネージャに合格する(その1)

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情報処理技術者試験シリーズです。
 4 月の試験では、なんとかプロジェクトマネージャに合格しました。ε=( ̄。 ̄;)
詳細はこちら。

一方 10 月の試験は、 IT サービスマネージャに挑戦です。
プロジェクトマネージャは、システム開発プロジェクトに関するスキルを問われます。
…で、 IT サービスマネージャは、システム運用・保守に関するスキルです。
これら試験の合格証を持っていれば、システム開発案件の仕事、もしくはシステム運用・保守案件の仕事に就き、食っていけます。d(⌒ー⌒)

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令和元年初の情報処理技術者試験

令和元年最初の試験日は 2019.10.20.Sun です。
あと、2ヶ月ちょいですね。

これからも今までと同様、日々、愚直に勉強していくでゴザルよ。(^^)

試験勉強について

高度に分類される情報処理技術者試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの 4 つの試験をそれぞれ受ける必要があります。
今回は、主に午後Ⅱ試験の勉強について書きます。

他の試験については、こちらを参照してください。

午後Ⅱ試験の準備(その1)

午後Ⅱ試験の論文は、 2 時間の枠の中で、受験番号の記入から始まり、問題精読、問題選択、質問票記入、論文設計、論文記述、見直しまで行います。
これ、かなり効率的にやらないと、とても時間が足りません。
そこで、頭を使わず、事前に用意できるものは、用意しておくのがキモです。( ・`ω・´)

さて、設問アの” IT サービスの概要”は、前もって用意しておきます。
れ、必ず出ますんで、絶対やっておく必要ありです。

そして、暗記しておく。
これで、論文記述の 1/6 はおしまいです。

設問アは 800 以内ですので、” IT サービスの概要”は 300 文字ほどで書ければ十分です。
実際の例は、後述の「論文の作成は、最低 3 回すべし!」の、過去問の論文( 2019.7.27.Sat 作成)を参照してください。

午後Ⅱ試験の準備 (その2)

質問票の回答も、前もって用意しておくことが可能です。
質問票が未回答だと不合格ですので、これも絶対やっておきましょう。

以下は、記載例です。
   が選択(実際は、○で囲む)、赤文字が記述するところです。

<<論述の対象とするITサービスの概要>>
<ITサービスの名称>
①名称: 30 字以内で、分かりやすく簡潔に表してください。例)通信機器製造会社Aの基幹情報システムのサービスデスク

<ITサービスの対象とする企業・機関>
②企業・機関などの種類・業種:1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定しない 15.その他(          )
③企業・機関などの規模:1.100人以下 2.101~300人 3.301~1,000人 4.1,001~5,000人 5.5,001人以上 6.特定しない 7.分からない
④対象業務の領域:1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.特定しない 11.その他(          )

<システムの構成>
⑤システムの形態と規模:1.クライアントサーバシステム ア.(サーバ 約    台、クライアント 約    台) イ.分からない 2. Web システム ア.(サーバ 約 10 台、クライアント 約 300 台) イ.分からない  3.メインフレーム又はオフコン(約    台)及び端末(約    台)によるシステム 5.特定しない 6.その他(          )
⑥ネットワークの範囲:1.企業間・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部門内 5.なし 6.その他(          )

<ITサービスの規模・形態など>
⑦ITサービスの利用者:1.同一企業内 2.他企業 3.個人 4.その他(          )
⑧ITサービスの利用者数:1.(約 300 人) 2.分からない
⑨ITサービス提供に携わる要員数:1.(約 10 人) 2.分からない

<ITサービスマネジメントにおけるあなたの立場>
⑩あなたが所属する企業・機関など:1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・卸売業など 3.一般企業など 4.その他(          )
⑪あなたの担当業務:1.企画 2.設計 3.構築・導入 4.運用・保守 5.その他(          )
⑫あなたの所属する部門又はチームの名称:( 情報システム部 )
⑬あなたの役割:1.部門マネージャ 2.チームリーダ 3.チームサブリーダ 4.担当者 5.技術支援者 6.その他(          )
⑭部門又はチームの構成人数:(約 10 人)注)⑬のあなたの役割が 1 の場合は部門の構成人数を、 2~5 の場合はチームの構成人数を、 6 の場合は部門又はチームの構成人数を記入する。
⑮あなたの担当期間:( 2017 年 4 月)~( 20199 月)

以上、15個の質問を埋めます。
上記の例を参考にして、作ってみるといいです。

ここはさっさと記入してしまい、論文設計・論文記述にじっくり時間をかけます。

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論文の作成は、最低 3 回すべし!

試験合格者は少なくとも、試験前までに3回は、論文を作成している、そうです。

ボクは今回 1 回目、 2019.7.27.Sat に書きました。
あと、 8 月中、 9 月中および試験日前日( 2019.10.19.Sat )の 4 回は、論文を作成する予定です。

今回作成した論文は、以下のとおり。

<文字数>
設問ア: 546 ( 800 字以内)
設問イ: 846 ( 800 字以上 1,600 字以内)
設問ウ: 677 ( 600 字以上 1,200 字以内)

もうちょっと文字数を多くした方が、不合格リスクは減りそうです。
次回は設問それぞれにおいて 100 ~ 200 字ほど多くします。

過去問の論文設計( 2019.7.27.Sat 作成)はこちら。
sm_h30_pm2_eh-lab.pdf

過去問の論文( 2019.7.27.Sat 作成)はこちら。
sm_h30_pm2_eh-lab_2.pdf

論文作成の際の注意点

論文作成の際の注意点をまとめました。
 5 つあります。

1.要求されたことを、主語にすべし!

設問それぞれにこれを書け、と書いてあります。
例えば、” IT サービスの概要”。
そうしたら、”論述する IT サービスの概要は、●●●●●である。具体的には、▲▲▲▲▲、といった具合である。”みたいに、要求されたことを主語にします。

2.ダラダラ状況説明に終始しない。
これやっちゃうと文字数が多くなり、肝心な論述が文字数制限内で書ききれなくなります。

<悪い例>
Aだった。Bだった。よくよく見たら、Cでもあったようだった。
 
状況説明に終始し、検討したこと、活動したこと、工夫したこと、狙ったことが書かれていない。(´・ω・`)

<良い例>
Aだった。Aについて、原因を探るべく、ビッグデータの解析手法を用い、調査・分析を行った。結果、Bであった。そこで、対策を検討すべく、関係者を招集し、協議することにした。

3.論文モジュールを流れるように書く。

とにかく、書きます。
論文モジュールの流れが少し変でも、まずは書ききる!( ・`ω・´)

とりあえず、書いてみた例はこちら。
悪くはないと思いますが、ちょっとくどいですね。

平成23年度 秋期 ITサービスマネージャ(SM) 午後Ⅰ試験 問4から
 ITサービス・マネジメントのオペレーション管理においては、オペレーション変更に伴う問題の対応、オペレーション体制を適切に構築すること、更には、オペレーションが現場で確実に実施されるように管理することなどが必要である。その中でも、特に重要と考え、工夫したことは、オペレーション体制の構築である。具体的には、弊社の販売管理システムのオペレーション
を、常時2名体制で構築としたことである。これは、以前発生したトラブルで、オペレータが交通機関の遅延の影響で定刻通りに出社できず、臨時で他部署のメンバをアサインしたことがあったからである。更に、臨時メンバ1人では、オペレーション手順書があったにもかかわらず、操作に不慣れであったこともあり、想定より時間が掛かってしまった。これは、販売管理システムのオペレータが、1名だけの時間帯があることが、今回のトラブルの原因であると考えた。そこで、常時2名体制とすることで、再発防止を狙い、オペレーション体制のより適切な構築ができると判断した。

(c) 2019 環境と習慣

4.言い回しを見直す。

作成した論文モジュールの言い回しを見直します。

上記のとりあえず作った論文モジュールを、見直してみました。
論文としての完成度が上がったと思いませんか?(^^)

平成23年度 秋期 ITサービスマネージャ(SM) 午後Ⅰ試験 問4から
 ITサービス・マネジメントのオペレーション管理においては、オペレーション変更に伴う問題の対応、オペレーション体制を適切に構築すること、更には、オペレーションが現場で確実に実施されるように管理することなどが必要である。その中でも、特に重要と考え、工夫したことは、オペレーション体制の構築である。具体的には、弊社の販売管理システムのオペレーション
実施に際して、常時2名体制とした。これは、以前発生したトラブルで、オペレータが交通機関の遅延の影響で定刻通りに出社できず、臨時で他部署のメンバをアサインしたことがあったからである。更に、臨時メンバ1人では、オペレーション手順書があったにもかかわらず、操作に不慣れで想定より時間が掛かってしまった。これは、販売管理システムのオペレータが、1名だけの時間帯があることが、今回のトラブルの原因であったと言える。そこで、常時2名体制とすることで、再発防止を狙い、オペレーション運用より適切な実施ができると判断した。

(c) 2019 環境と習慣

5.「私は、」「なぜならば、」を使わない。

 IT サービスマネージャである私が、「考えた」り、「判断した」り、「対応した」りするので、わざわざ、「私は、」は書く必要がありません。

「なぜならば、」を使うと論文の調子が狂います。
これを使うぐらないなら、「そこで、」や「理由としては、」を使った方がいいです。

まとめ

たまき
情報処理技術者試験まで、あと 2 ヶ月ほどです。すべきことをして、試験に臨みましょう。

れな
本「かがみの孤城」にも書いてありましたが、勉強することはローリスクです。日々、コツコツと積み上げていきましょう。

おすすめ本

この本で、論文の勉強をしてます。

もう一冊!
前回記事につづき「かがみの孤城」です。
「勉強はローリスク」は、ホント名言でゴザル。( ̄ー ̄)b

「 うわっ!」とアキが言う。
「あと、何これ?教科書? あんた、部屋にこもってることが多いなって思ってたけど、ここに来てまで勉強してたの?」
「ああ……」
 フウカは机の上の勉強道具を見る。
「勉強は、一番、ローリスクだから」
「へ?」
才能があるかどうかなんて賭けに乗るより、地道だけど、一番確実な方法かもしれないって思うんだ」
嫌みに思われなければいいな --- と思いながら、アキに言う。
やっておいて絶対に無駄にならないって、教えてくれた人がいて」
………
「私もやろうかな、勉強 ……
聞き終えたアキがそうぽつりと言ってくれて、だからフウカも「うん」と頷いた。
「そうしなよ。一緒にやろう」と。

かがみの孤城より