人生始めての株式投資。今は損しているがいろいろな気付きが得られている、はず……

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 2024/1 から株式投資を始めた。が、思うように儲かっていない。 2025/1 時点で -130マンとなっている。(決済していないので含み損ではあるが) たぶん、損切りができず、一度株を買ったら上がるまで売らないからであろう。株初心者あるある、である。

現物取引

現物取引とは、普通に株を買うことだ。

銀行の口座から、証券会社の口座にお金を送金して、そこで、株を選び買う。それだけのことだ。買った株の上がれば、売って利ざやを稼ぐことができる。また、しばらく持っていて、権利確定日が過ぎれば配当がもらえる。どっちにしろ、儲かるような気がする。

株の価値が上がることもあれば、下がることもある。下がった状態でその株を売れば、損することになる。だから、持っている株が下がるとなかなか売ることができない。ぼくもその 1 人である。この株が下がった時に、早々に売ることを損切りと言う。この損切りができないと、そのまま株を持ち続け、他の上がりそうな株を買えない、という機会損失に陥るらしい。

だから、損切りが大事だという人が多い。本当にそうなのだろうか? そこそこ配当の高い株を持ち続ければ、多少その株が下がったとしても、配当をもらい続けるのであるから、損切りするより、保有を続けた方がよいのではないだろうか。どっちにしろ、現物取引で株を買っても維持するのにお金がかからないから気楽である。一度、株を買ったら売らない、配当をもらい続けたい、という人は現物取引をすればいいのである。

信用取引

信用取引とは、証券会社にお金を借りて、株を買うことだ。

お金を借りるので借金である。

ぼくが利用しているネット証券のSBI証券では、年率 2.8 %の利息がかかる。 2024/7 から、口座には 500 マンほどしかなかったが、 900 マンほど株を買って、現在 2025/1 を迎えている。これが、信用取引の最大の魅力だ。現物取引は口座にあるお金の分しか、株を買うことができないが、最大、口座にあるお金の 3 倍ぐらいまで株を買うことができる。これをレバレッジという。

少ない資金で、たくさんの株が買える。要は借金して、株を買っているのと同じだ。信用取引はいいことばかりではない。さきほどの信用取引の例では、株を買ってから、これまでの間に利息はかかり続け、 13 マンほどになってしまっている。この 13 マンは株を売った時に証券会社に払う利息である。だから、信用取引の株で儲けようとしたら、少なくともこの利息以上に、株が上がってもらわないと損をする、ということである。(ただし、配当の高い会社だったら、配当をもらえば、この利息は帳消しになる場合もある。ぼくの買っている会社の株はそうであった。)

口座にあるお金を担保にして、証券会社にお金を借りて、株を買うのだ。信用取引で難しいのは、この担保の価値が、買った株の上下によって、上がることはないが下がる、ということである。ぼくの場合、口座に 500 マンあるが、 900 マンで買った株が 120 マンほど下がっているので、それを引いて、口座にあるお金は 380 マンと見なされる。 (実際には 500 マンあるが、含み損分マイナスされる)

口座にあるお金から、現在の含み損を引いて、元々買った株の値段で割るとどれくらいの割合で、レバレッジをかけているかが分かる。(実際に含み損のほかに利息も引く、がここでは割愛) これを委託保証金率という。これが 0.20 すなわち 20 %を割るほど、含み損がかさんでくると、口座にあるお金が足りない、と証券会社に言われ、追加で口座に現金を追加しなくてはならない。これを追い証という。

この追い証ができないとどうなるか? それは強制決済である。つまり、損が出ている状態で、証券会社が勝手に株を売るのである。一見、理不尽なように感じるが、証券会社としては、これ以上損してほしくない、という真心ゆえの強制決済、と言える。この、委託保証金率を眺めながら、 20 %にならないように、本当にギリギリの 27 %とか、 33 %とかになるまで株を買い続けていたことがある。世間知らずと言うか、無謀なチャレンジャーであった、と反省している。なぜなら、ちょっとした日本の株式全体(日経平均とかが有名な指数となっている) が何かの拍子で暴落すれば、簡単に 20 %を割るのであるから。

信用取引で大事なのは、この追い証をうまくさばくことで、強制決済されないようにすることが肝要である。これが怖い、証券会社に利息を払いたくない、レバレッジをかけてまで株を買いたくない、という人はやめておいた方がいいだろう。

あと、言い忘れたが、信用取引では、なんと持っていない株を売ることができる。(信用売という) そして、売った株が下がって、買い戻すと儲かってしまう、という不思議なことが可能だ。だが、ぼくはこの信用売という取引をしなかった。なぜなら、逆に株が上がり続けたらウルトラ恐怖だし、万が一、長期保有していて、権利確定日が過ぎてしまったら、逆に配当を払わないといけないからだ。

イナゴタワー

イナゴタワーをご存じだろうか? この言葉は株式投資におけるスラングである。短期間で急激に高騰した株のチャート図が、このイナゴタワーである。これはいわば株のバブルだ。誰も彼もこの株が上がり続ける、今買わないと損だと思い、株を買う。これにつられてその株の株価はウナギ登りに上がり続ける。一見良さそうだが、残念ながら、そう長くは続かない。いずれピークが来て下がり始める。これまた急転直下で。バブルが弾けるように、株価が下がり続ける。ぼくはかつてこのイナゴタワーを知らずにハマった。しかも下がり始めたところで買ったから悲惨である。(イナゴタワーの頂点で株を買っていたらもっと悲惨であったが) 

結局このイナゴタワーで買った株は、紆余曲折はあったが、最終的には 4 割り引きで売った。同じ銘柄を安い時買いまくり、平均的に少しでも儲かるようにうまく調整した。(これをナンピン買いという)

この時は、今ほど資金は潤沢ではなかったので、信用取引でもあまりたくさんの株は買えなかった。だから、被害は少ない方であったが、それでも -30 マンである。

一般的に高い株価の株を買って、その後、下がってしまうことを高値掴み、という。イナゴタワーもこの高値掴みの一種である。いい経験をさせてもらった、と思っている。もう 2 度引っかからないように用心することにしている。

ブラックマンデー

 2024.8.5.Mon がブラックマンデーである。この日は、数年間に一度あるかないかという日本株式の大暴落の日であった。理由は不明だが、どいつこいつも損覚悟で売りに売りまくって、株がど下がりしたのだ。ぼくはここで始めて追い証を経験する。

その時の含み損はなんと -310 マンだ。かつて経験したことがないくらい株が下がったのだ。当然、委託保証金率も 18 %で、「追い証やで。金、払わんかい」というメールやら、アプリのポップアップやらで騒然となったことを覚えている。

ブラックマンデーの翌日、細君にお金を借りたりして、なんとか 80 マンほど工面して、証券口座に送金した。強制決済は免れ、現在に至る。このブラックマンデー余波はなおも続いていて、信用取引のポジションは 2025/1 現在もほぼ当時のままだ。(上がった銘柄もあったのでちょっとは売った)

当時 -310 マンまで落ちた株が、 今では -130 マンなので、随分戻ったと言える。が、お金を借り続けていることに変わりはないので、利息も今では 13 マン。配当をもらっているからいいと言えばいいが、やっぱり利息はもったいない、と思う。

イナゴタワーとブラックマンデー、これらはとてもいい経験になった。こんなに焦った経験は他にはないのではないか。たかが金であるが、やっぱり損をするのはイヤということである。

追い証

信用取引を始めた当初、いろいろ調べていたが、この追い証が怖くて怖くてたまらなかった。だったら、信用取引するなよ、と思われるが、目先の細かい儲けに釣られてつい……現在に至っているのである。

今までは、委託保証金率 27 %とかでなんとか追い証を免れていたが、ブラックマンデーの日はそうはいかなかった。一気に 18 %まで下がって顔が青ざめたことを覚えている。

しかし、事前の知識があったので慌てはしなかった。もう追い証は放っておいて、強制決済でもいいか、と思ったが、さすがに 500 マンあった口座が、 190 マンになるのはイヤだったので、なんとかしたかった。そこで、普通預金とか、他の銀行口座からお金をかき集めて、更には細君から借りてなんとかした。その額 80マンである。当時、細君には 25 マン借りた。その後、細君からの借金 25 マンは、財形貯蓄を解約して 10 日後に返却している。

この時以来、追い証は経験していない。ブラックマンデー以降も何度か暴落はあったが、委託保証金率を 50 %程度にしているので、よっぽどのことがない限り 20 %は割らないのでは、と思っている。

このまま元値に戻るまでしばらくポジションはキープすることになる。利息は増加する一方だ。やっぱり株式投資と言えど、借金はお金を減らすのである。これもいい経験である。

預り金不足

追い証とは別に、証券口座のお金が不足することがある。これを預り金不足という。株で儲けた場合、儲けから約 20 %の税金が自動的に引かれる特定口座というものがあるが、この口座特有なのかもしれない。

口座には十分な残高があっても、信用取引でポジションを立てていて、含み損とか出てる時に喰らったりする。ぼくも 2024/6 に、 1.2 マンという少額であるが、追い証の時と同様、「預り金不足やで。金、払わんかい」というメールやら、アプリのポップアップやらで騒然とならなかったけど、いい気持ちではなかった。金額が金額なんで、即、払えたけど……。

この預り金不足も放っておいてはダメだ。これも追い証と同様、口座の残高不足なんで、放っておいたら今立てている株のポジションの強制決済が行われる。株が上がってればいいが、下がった状態での強制決済はまったく割りに合わない。なぜなら、損が確定してしまうからだ。少なくともポジションをキープしていれば、損は確定しない。ただし、その資金もロックされていることになるが。

まとめ

 

たまき
株式投資の信用取引は、短期間で儲けることも可能ですが、初心者にはやっぱりおススメできません。

れな
現物取引で長期間保有、配当をもらい続ける、のがいいのではないでしょうか。

読んだ本

以下、とても参考になった。株式投資を始める前に読んでみてはいかがだろうか。

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