本「他人を見下す若者たち」の紹介。誰もが持つ仮想的有能感とは!?
他人を見下す若者たちを読みました。
若者たちは、なぜ、わざわざ他人を見下すのでしょうか?
それは、人をバカにした態度や行動をとることによって、「自分は有能だ」と思いたいからです。
自分で自分を有能と思いたい。しかも、努力なしで、手っ取り早く。
そのためには、相手をバカすればいい。
単純ですね。
すみません、他人事じゃないです。
ぼくもこんな風な態度をとったことがあります。
海より深く反省します。申し訳ありません。
仮想的有能感(他者軽視)とは
現代は誰もがこぞって自己肯定感を求める時代であることを見てきた。
そして、その自己肯定感の中には特に他者軽視を通して生じる偽りのプライドがあることにも触れた。これを「仮想的有能感」と呼ぶことにする。
過去の実績や経験に基づくことなく、他社の能力を低く見積もることに伴って生じる本物でない有能感という意味で、「仮想的」有能感と名づけた。
引用元:他人を見下す若者たち
実績や経験を積まずに、手っ取り早く有能感を持つにはこれしかないんでしょう。
気持ちは分からなくないです。
が、こんなことして、無理に有能感を持つ必要があるのでしょうか。
必要ないでしょう。
なぜなら、人は、努力して実績や経験を積むことで、人としての有能感を自然に持つことができるのですから。
自尊感情とは
自尊感情とは「自己に対する肯定的あるいは否定的態度」であり、自分を「これでよい」と感じる場合を自尊感情ありとしている。
したがって、相対比較によって自分は誰々よりもよい、とする判断からくるのでなく、自己の基準に基づいて、絶対的評価で自分をよい、満足できるとする場合に生じると考えられる。
引用元:他人を見下す若者たち
自尊感情とは、ありのままの自分に満足することなんですね。
なかなか難しい。
人は自分に対しても、不満を感じてしまいますから。
つい他人と比較して、自分がみじめだと思ってしまう。
そもそも、人と自分を比較することが、ダメダメなんですけど。
他罰的な人とは
他罰的な人とは、なにか問題が起きた時、すべて人や社会のせいにすることです。
ちょっと、仮想的有能感(他者軽視)に似ています。
が、自分が有能かどうかではなく、外部の環境で、自分が不幸だったり、損していると思いこみます。
ぶっちゃけ、クレーマーのことですね。
他人を罰しても、それが仮に正当だったとしても、後味が悪いです。
だったら、しない方がいい。マジで。
有能感の四タイプ
仮想的有能感(他者軽視)を横軸に、自尊感情を縦軸として、それぞれ高い/低いで有能感を四タイプに分けられるそうです。
全能型
- 仮想的有能感(他者軽視):高い
- 自尊感情:高い
- モデル:ジャイアン(byドラえもん)
仮想型
- 仮想的有能感(他者軽視):高い
- 自尊感情:低い
- モデル:スネ夫(byドラえもん)
自尊型
- 仮想的有能感(他者軽視):低い
- 自尊感情:高い
- モデル:しずかちゃん(byドラえもん)
萎縮型
- 仮想的有能感(他者軽視):低い
- 自尊感情:低い
- モデル:のび太(byドラえもん)
しずかちゃんが理想
目指すは、しずかちゃんである自尊型です。
まず、無理に有能感を持つ必要がないと割り切りましょう。ありのままでいいのです。
人や社会をバカにすることは、一時的ですが、非常に気分がいい。スカッとする。
ですが、ハッキリ言って、時間のむだです。
あなたの精神衛生上もマイナス。悪口は、百害あって一利なしです。
それより、やることがあります。
自分のできることを、日々コツコツ実行するのです。
明日からやるじゃダメ。そう、今、この瞬間から行動します。
実績や経験を積むことで、自尊感情を育てましょう。
また、人からバカにされたら、どうすればいいのでしょうか。
対応はスルーです。相手にしてはいけません。
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