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影響力を使えば人を簡単に騙せる。少しでも騙されないようにするため、ちょっと考えて行動しよう。

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影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばくを読んだ。
忘れないうちにまとめておく。

6つの影響力

本の目次だ。以下6つの影響力を駆使して、人は人を騙すのだ。
それぞれ、説明する。

2章:恩義――ゆずりあいに潜むワナ
3章:整合性 ――心の中の邪鬼
4章:社会的な証明 ――わたしたちの真実
5章:好意 ――人なつっこい泥棒
6章:権威 ――誘導される意志
7章:希少性 ――少数派のルール

恩義

人は何か物をもらったり、譲られたりすると恩義を感じる。恩義を与えられた人は、与えた人の要望に応えてしまう。恩を売られてお返ししないと、なんか気持ち悪い。恩知らずと言われてしまう。だから、恩返しせずにいられない。

具体例としては、会社の同僚にお菓子をもらうとする。今度は「仕事を手伝ってほしい」と言われる。これは断りづらい。仮にその同僚が、この恩義のルールを知っていて、わざと仕掛けられていてもだ。

恩義を売ってくる人は、選別した方がいい。イヤなヤツからは恩をもらわないようにすべきだ。

整合性

人は整合性にこだわる。一貫性とも言う。整合性、一貫性が自分にないと、人から信頼されない。だから、どうしてもこだわってしまう。ここを狙われる。

ん十年引きこもっている人は、おもいっきり整合性にこだわっている。しかも、無意識にだ。それぐらいこの整合性の影響は強力だ。

依存症もそうだ。何かに依存し続けることで、整合性を取っているとも言える。中途半端な気持ちでは、この整合性に太刀打ちできない。

リア充、友達や人脈の多さを自慢することと、整合性が繋がるととても厄介だ。ひたすらその整合性を取るため、限りなくお金と時間を費やすことになる。

自分の拘りが、自分にとってプラスになっているか、客観的に考えてみるべきだ。そうしないと、機械的に、何も考えず、死ぬまでこだわることになるだろう。

社会的な証明

これは説明が難しい。

人は集団になると、その場の雰囲気にのまれてしまう。サッカーワールドカップ開催で、日本を応援するため、みんな渋谷に繰り出すようなことだ。みんな同じことをして、疑問を持たない。そのまま流してしまう。それが当然みたいな。会社の飲み会もこんな感じだ。アルコールが入っているから更にだろう。

この社会的な証明に抗うのは難しい。完全に集団で洗脳されているようなものだからだ。だから、思い切ってその場から去るようにしたい。そして冷静さを取り戻すのだ。

好意

これは分かりやすい。好きな人、魅力のある人の言いなりになることである。そりゃ、そうだ。イケてる彼、かわいい彼女のお願いはなんでもOKしてしまうだろう。デート商法は、もう完全にこの影響力を使っている。

「恋は盲目」と言われるくらい、この影響の破壊力は凄まじい。もう、その素敵な人から、一旦離れて、時間を掛けて冷静になるしかないだろう。

唯一の救いは、イケてない人に好意を持つことは難しいところか。ただ、見てくれの悪い人は別の影響力を駆使してくる。次の権威や希少性だ。

権威

これも分かりやすい。偉い人、先生と呼ばれる人、専門家の言うことを盲目的になんでも聞いてしまうのだ。

具体例は医者だ。医者の言うことはなんでも聞いてしまう。患者は医者に病気を診断されたら、まず疑わない。違う薬を処方されても、飲んでしまうだろう。看護師も同じだ。医師の指示に従い、間違った薬を患者に投与してしまう。

権威のある人に逆らうのは本当に困難だ。警察、弁護士になりすました詐欺師が多いのも納得である。権威のある人から指導されたら、すぐに行動・実行せず、家族や知人に相談してからにしたい。

希少性

人はレアに目がない。

バーゲンセールや期間限定、今なら30%Offとか言われたら、何も考えず買ってしまう。思考は完全に停止している。

オークションに至っては、ライバルが現れたら大変なことになる。この金額であらかじめ落札予定だったのに、ライバルの登場で落札予定金額が跳ね上がる。そのオークションに負けるのが、唯一の助かる道なのに、逆を行ってしまう。

そのレアなモノや体験が、本当に、自分が心から欲しているものなのか、冷静に判断するしかないだろう。冷静に判断する時間がないから騙されるのだが。この希少性に対する対応は本当に難しい。とにかく損覚悟で行動しないことだろう。

まとめ

これら影響力はとても強力だ。誰もがその影響力の下、簡単に騙されてしまう。ここで一歩立ち止まって、冷静に考えられるかが、人生の分かれ目になる。何か違和感を感じたら、常にノーと言えるようにしたい。