会社経営者の立場で行動する。微差力、ダントツ、環境を変えるなど。

生きている会社、死んでいる会社を読みました。
いくつか環境と習慣に関わるトピックを発見しましたので、ちょっと紹介します。
微差力、シングルヒット
P218
「微差力」を磨く戦略はダイナミックかつ大胆なものでなければならないが、実行は小さなことの積み重ねが何より大切である。
まず実行し、そのプロセスで多くのことを学習し、それを活かしながら次の実行につなげていく。日常における「スパイラルアップ」こそが実行の本質である。
ちょっとした気づき、ふと思いついたアイデア、小さな足元の改善・・・。
ひとつずつを見れば「微差」にすぎない。
「わずかな差、ちょっとした違いに意味があるのか」と否定的に思う人もいるかもしれない。しかし、経営の実行局面において、「微差」は次の2つの意味において決定的に重要である。
まずひとつめは、たとえ「微差」であっても、それらを積み重ねればきわめて大きな変化を生み出すということである。
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2つめは、ちょっとした気づきがきっかけとなって、イノベーションや変革が起こりうることである。最初は何気ない思いつきにすぎなかったのが、それが起点となって、新たな価値創造が実現された例は多い。P221
「シングルヒット」を積み重ねるJR東日本秋田支社「日本で一番乗りたりローカル線」が東北にある。秋田県から青森県へとつながる日本海を望み、世界遺産白神山地の山裾を走る五能線である。
見る者を圧倒する絶景、手つかずの自然、豊穣な歴史と文化、東北の味覚と温泉など、高い人気を誇るローカル線である。
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その秋田支社が大切にしているのが、「『シングルヒット』を積み重ねる」という考え方である。
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しかし、社員一人ひとりがアイデアを出し合い、みんなで創意工夫して粘り強く実行すれば、たいていのことは実現できる。これが秋田支社の現場に根付いている考え方である。白石敏男前支社長はこう語っている。「秋田支社で働く2500人の社員みんなが『シングルヒット』を打ったら、とてつもなく大きな価値になる。どんなにでかい『ホームラン』でも『2500本のシングルヒット』には絶対にかなわない」
引用元:生きている会社、死んでいる会社
ここでは引用していませんが、実例が山ほど載っています。
トヨタ、コマツ、JR東日本秋田支社などなど。
興味のある方は、書籍の方を読んでみてください。
日々コツコツできることをやるということですね。
アタリマエといえばアタリマエですが、なかなか難しい。
目的を意識して習慣化する必要があります。
小さな一歩から毎日コツコツです。やがて大きな変化が生まれる。
小さな一歩が踏みだせない方はこちらをどうぞ。
ダントツ・プロジェクト
P357
進むべき進路を示し、ダントツ経営を実現したコマツさらには、子会社の統廃合や非戦略部門の売却などにも手をつけた。「弱みさえ克服できれば、コマツは必ず再生できる」という強い信念があった。
一方、強みを伸ばすことにも力を入れた。その代表例が「ダントツ・プロジェクト」と呼ばれる新商品開発である。
すでに触れたように、自らの得意分野を徹底的に伸ばすことで、ライバルが追いつけない「ダントツ商品」を開発することに着手した。引用元:生きている会社、死んでいる会社
強みを生かす戦略ですね。
自分の弱みを克服するのも大事ですが、強みを更に伸ばすのも大事でしょう。
得意分野を徹底的に伸ばす。しかもライバルが追いつけないぐらいに。
これができれば理想ですが、まず、自分の強みを知る必要があります。
強みが分かったら、徹底的に伸ばします。
私の場合で恐縮ですが、「愚直で地道に続ける」が強みです。
日々、愚直に地道に行動しております。このブログもそれで続けています。
人を変えるより、環境を変える方が早い
P365
人をその気にさせて、力を引き出すマジシャンであれ当時のTESSEIは、JR東日本グループ内でもあまり評判のいい会社ではなかった。
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しかし、現場で日々真面目に清掃業務を行っている「おばちゃん」「おじちゃん」たちの仕事ぶりを見て、矢部氏(新任のTESSEI社長)は「この人たちはもっとできるはずだ」と考えるようになった。
そして、さまざまな仕掛け、仕組みを矢継ぎ早に講じていった。
暑苦しい現場の休憩室にエアコンを設置する、制服を見直す、パート社員の時給を上げる、正社員への登用制度を見直す、現場のいい取り組みを褒める仕組みを導入する、現場からの提案を積極的に活用する・・・。
矢部氏は現場の潜在力を信じ、それを引き出すための仕組み、仕掛けを考え、実現させていった。矢部氏はこう語っている。人を変えるより、環境を変えるほうが早い。
引用元:生きている会社、死んでいる会社
この言葉はとても納得できますね。
言うは易く行うは難しです。
とにかく、うまくコトが運びたかったら、環境を変えることが手っ取り早いということです。
例えば、部屋がごちゃごちゃしているより、スッキリしている方が何かと生産性が高いです。
だから、部屋はこまめに片付けるようにしています。
まとめ




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