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本「ゆとりの法則」の紹介。長い人生、常に安全速度で航行すべし!

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はじめに

本「ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解」の紹介です。
「デスマーチ 第2版」に、参考文献として紹介されていたので読みました。

両方ともIT企業のプロジェクト・マネジメントに関する本なんですが、相変わらず個人にも通用することが書かれています。
いくつかピックアップします。

効率と効果

P133
  過剰なストレスを抱えた組織は、効率を追求するのに忙しくて、「効果」を追求する方法をすっかり忘れている。この二つはまったく違うものである。「効率的」とは、無駄を最小限に抑えてなにかをすることだ。「効果的」とは、適切なことをすることだ。一方をとって、一方をとらないこともありうる。効率的だが効果的ではない、効果的だが効率的ではないという場合だ。
 もちろん、両方を実現することも可能だ。可能だが、容易ではない。二つのうちどちらか一方だけを選ぶ状況に立たされるべきではないが、実際にそういう人が多いだろう。効率か効果か、どちらを選ぶとしたらどちらをとるだろう。答えは簡単だ。

引用元:ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解

著者は迷いなく効果を選べとおっしゃってます。

なぜならば、効果は進みが遅いけど、確実に前に進み、いづれ目標に達することができるから。一方、効率は万が一目標が間違っていたら、それだけ早く間違った目標に達してしまうので。

効率的にこなしたつもりが、結果、効果が全くなかったでは本末転倒ですよね。

「適切にすること」って、どういうことなのでしょうか。
なんか、難しいですね。人の主観によって、適切が変わるような気がします。

お金を稼ぐこと1つにしてもアルバイト、会社員、投資、FXなどどれが適切なのか??
少なくとも、違法なことで稼ぐ(詐欺などの犯罪)は適切ではないといえるでしょう。
だとすれば、法律に違反さえしなければ、それは適切であるといえる??
うーん、何をもって適切かは、人の主観で決めるのか、それとも客観的な事実で決めるのか??
堂々巡りになってしまった。

人は間違える。
適切だと思ってやってたことが、実は不適切であった。
しかも、効率的に不適切なことをやり続けてしまった。

こうならないためにも、まず、これからやることが本当に適切なのか不適切なのか、真剣に考えることが大事といえます。
あまり考え過ぎてもダメです。いつまでたっても、行動できないから。

一旦行動を起こして、途中で確認するのがいい。今、やっていることは適切かと。
適切である、間違いないと確信したら、邁進して効率的に事をこなします。

リーダーシップとは

P150
 リーダーシップとは、自分の課題にほかの人たちを参加させる能力である。リーダーとして意味のある行動をとれば、人びとは長期的な利益を高めるために、短期的な痛み(余分なコストや労力、満足の先送りなど)はある程度受け入れるのがふつうである。人はみな目先のことばかりを考えがちなので、長期的な利益のためにはリーダーシップが必要である。
 本物のリーダーシップを簡単に作れる方法はない(もしあれば、そこら中で本物が見られるだろう)が、必ず次の要素が必要であることはたしかだ。

  1. 方向性を明示する
  2. 短期的には痛みがともなうことを素直に認める
  3. フォローアップする
  4. フォローアップする
  5. フォローアップする

引用元:ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解

3.~5.は、引用の転記ミスじゃないです。
ちゃんとこう書いてありました。それぐらいフォローアップが大事であるということでしょう。

短期的に痛みを伴うことをするということは、長期的利益を狙っています。
長期的利益については、以下をどうぞ。

まず、こうすると宣言し、今は辛いけどがんばろうと言い、あとは、ひたすらフォローアップします。
ここまでやって、初めて、リーダーシップを発揮することができます。

これはとても大変。
どうりで普段なかなか、リーダーシップのある人に会えないわけです。
こんな神みたいな人、リアルではほとんどいないでしょう。

よく会う人は口先だけの人。
こうすべきだと言うが、短期的な痛みなんか知らないし、フォローアップ?何それ??です。
リーダーシップどころか害悪しかないですね、これじゃ。

リーダーシップを発揮して、様々な課題をみんなで解決する。
この方法が、大変ではあるけど、効果的であることは確かのようです。

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危険速度とは

P212
 「急げ、急げ」の呪文は、あらゆることをできるだけ早く行うよう命じている。では、「できるだけ早く」とは、どれくらいの早さをいうのだろう。特定の仕事を、どれくらい早くできるものだろうか。きっちり予定どおりに、余計に立ち止まったりせず、猛烈に働いている自分を想像する必要がある。限界に達し、頭のアクセルを全開にする。これが知識労働者が出せる最速のスピードである。知的進歩ではなく物理的進歩の話をしているとしたら、この速さを「危険速度」と呼んでいいだろう。「急げ、急げ」の呪文は、知識労働者に危険速度で働くことを要求している。
 さて、「危険速度」という言葉はどこから来たのだろうか。なぜそう呼ぶようになったのか。答は簡単だ。このような速さは、必ず災難を招く。これ以上の余裕はない(あるとしたら、さらにスピードを上げられるはずなので、余裕がなくなるまでスピードを上げる)。いまにも転びそうなスピードであり、転べばさまざまな結果がともなう。一歩まちがえばすべてが失われる。

引用元:ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解

ものごとを危険速度で行うことは、言葉のとおり危険で、正に狂気です。

高速道路を走っていると、信じられないスピードでカッ飛んで行く車に出会います。
まさにアレが危険速度。一歩間違えれば死あるのみです。
万が一クラッシュして、車が大破し、更に他の車を巻き込んでしまった日には、目も当てられないでしょう。

他には、発射しそうな電車やバスに飛び乗る人。
待ち時間がイヤだ、時間を無駄にしたくない気持ちはわからなくはないですが、何も飛び乗ることはないかと。
飛び乗った後の周りの冷ややかな目線は、結構キツいものがあります。笑ってごまかすしかない。
1本待ったほうがストレスはないでしょう。

仕事も危険速度で行っている人がいると、周りの人たちは恐い思いをします。
目が逆三角になっていて、殺伐としている。まったく余裕なし。とてもじゃないけど、近寄り難いです。

そもそもそんなに急いで意味あるのかと。
危険速度は、災難と隣り合わせです。
本人は消耗するし、周りにも迷惑かけて、いいことなしです。

即改めるべきでしょう。

安全速度とは

P215
 船旅が主流だった時代は、船でどこかへ行くには危険がともなった。速度を上げれば危険はさらに高まった(上層の風に向けて帆を高く上げ、思いきって未知の水域や浅瀬を横切るようになり、疲労がたまって人為的ミスが増える)。このような時代には、海軍は戦闘地域に予定どおり到着するため、「安全速度で航行」するよう船長に命じた。安全速度とは、危険速度ではない速さである。危険速度よりは遅い。知的労働も「安全速度で」進めることを学ぶ必要がある。

引用元:ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解

安全速度、これがとても大事です。
ものごとを危険速度で遂行するのではなく、安全速度で遂行する。
これにより災難に合うリスクが格段に減る。心の余裕もある。
効率的ではないが効果的で、いいことづくめです。

長野から東京へ、車で250kmのドライブ、ゆとり重視で帰ってみました。
1時間ごとに休憩しました。高速は山間部のみの使用で、結果7時間かかりました。
こまめにトイレ休憩することで、身体的にも、メンタルにも、とても余裕がありました。
おしっこが気になって、運転に集中できなかったら、危険この上ないでしょう。
そもそも車の運転とは危険だらけ。いつ事故ってもおかしくない。それくらいスピードが出る。
ゆとりのある運転、とても大事です。大きな気づきを得ました。

そもそも車を操作するためのハンドル、アクセル、ブレーキ全てにおいて、あそびがあります。
このゆとりがあるからこそ、人馬一体、車とシンクロし、スムーズなドライブができるのでしょう。

人は、気持ち、時間、空間すべてにおいて、ゆとりが不可欠なようです。

3ポイント稼ぐには

P221
 ものごとの全体の中で、効率によって1ポイント稼げるとしたら、わずかなゆとりと、発想、工夫、リスクの受け入れ、人間関係の理解によって、3ポイント稼げる可能性がある。

引用元:ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解

さすがです。
言い切ってます。

もうここまで来たら、効率を忘れて、ゆとりを持ち、効果的にするしかないですね。

まとめ

たまき
たまき
効果的かつ効率的にものごと進めるのは困難です。まず、効果的にものごとを進めることを選択します。

れな
れな
適切なことをしないで、効率ばかり追求しても意味ないですもんね。

たまき
たまき
効率を最大限求め、危険速度でものごとにあたると、一歩まちがえれば大変なことになります。

れな
れな
ゆとりのある、安全速度での航行を心がけるべきですね。