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世界十大小説をすべて読んだ。サマセット・モームに及ばないが解説を

この記事は約20分で読めます。

読書の秋ですね。(^^)

世界十大小説ってご存じでしょうか?
ボクは、「戦争と平和」を読んだ後に、世界十大小説なるものを知りました。

世界十大小説というのは、サマセット・モームさんが書いた本です…。
っていうか、その本に紹介されています、 10 作の小説が…。
おもしろい小説は、これらだから読んでみて、と…。

「カラマーゾフの兄弟」「戦争と平和」を読んだ後だったんで、せっかくだから全部読んでみようと…。
最後の「トム・ジョウンズ」で、やっとすべて読み終わりました。

そこで、すべての作品を振り返ります。( ・`ω・´)

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世界の十大小説 モーム(イギリス)

 『世界の十大小説』(せかいのじゅうだいしょうせつ、Ten Novels and Their Authors)は、1954年に刊行されたサマセット・モームのエッセイ。モームが世界の十大小説として選んだ古典作品10作を一つずつ取り上げ解説したものである。

ウィキペディアより

この本、いつ読むか、悩みますよね。
世界十大小説すべて読んでから読むか、先に読むか…。

ボクは、後にしました。
ネタバレが、イヤだったもんで…。

ですから、ただいま絶賛読書中です。(^^;

ちなみに、それぞれの小説には、訳者による解説が載っています。
…が、こちらの本は、それぞれの小説の著者の生き様と、著者の人生観が作品のどういったところに影響を与えたか、書かれています。
要は、ネタバレバリバリ本です。

世界十大小説とは、上記の目次 2. ~ 11. がそうです。
本のタイトル、著者、著者の国籍、の順に記載しました。

目次の順番は、ボクが読んだ順です。
最初に「カラマーゾフの兄弟」を、最後に「トム・ジョウンズ」を読みました。
 Amazon のリンクは実際に読んだ本です。

カラマーゾフの兄弟 フョードル・ドストエフスキー(ロシア)

 『カラマーゾフの兄弟』(カラマーゾフのきょうだい、露: Братья Карамазовы)は、ロシアの文学者フョードル・ドストエフスキーの最後の長編小説。

ウィキペディアより

 1879年に文芸雑誌『ロシア報知(英語版)』(露: Русскій Вѣстникъ)に連載が開始され、翌1880年に単行本として出版された。『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作とされ、『白痴』、『悪霊』、『未成年』と併せ後期五大作品と呼ばれる。
 複雑な4部構成(1〜3編、4〜6編、7〜9編、10〜12編)の長大な作品であるが、序文によれば、続編が考えられていた。信仰や死、国家と教会、貧困、児童虐待、父子・兄弟・異性関係などさまざまなテーマを含んでおり、「思想小説」「宗教小説」「推理小説」「裁判小説」「家庭小説」「恋愛小説」としても読むことができる。
 三兄弟を軸に親子・兄弟・異性など複雑な人間関係が絡む中で、父親殺しの嫌疑をかけられた子の刑事裁判について三兄弟の立場で向き合うことが本筋と目されているが、この本筋からやや離れたサイドストーリーも多く盛り込まれている。無神論者のイヴァンと修道僧のアリョーシャが神と信仰をめぐって論争した際に、イヴァンがアリョーシャに語る「大審問官(ロシア語版、ドイツ語版、英語版)」(ロシア語: Великий инквизитор、第2部5編5章)は、イヴァンのセリフ «Если Бога нет, все позволено»(神がいなければ、全てが許される) によって文学史的に特に有名な部分である。
 この作品に題をとった映画や劇が数多く作られている。サマセット・モームは『世界の十大小説』の一つに挙げている。

男3兄弟および父親と、それに関わる人々との話です。
テーマは深いです。
人の生死、生きるための信条とか…。

この本を読んでほしいと思う人は、自分の死や人の死について興味がある方です!
他の作品で言うと「罪と罰」「悪霊」とか…。
…古典文学で、しかも全部ドストエフスキーですけど…。

ボクは、好きなんですよ、ドストエフスキー…。
なぜか?
容赦なく人が死ぬから…。(スミマエン)

この本も同様です。
あなたもドストエフスキーの世界観にハマってみませんか?(^^;

戦争と平和 レフ・トルストイ(ロシア)

 『戦争と平和』(せんそうとへいわ、露: Война и мир)は、帝政ロシア末期の小説家レフ・トルストイが著した長編小説。トルストイが36歳のときに執筆を始め、1865年から1869年にかけて雑誌『ロシア報知(英語版)』(露: Русскій Вѣстникъ)で発表した。サマセット・モームは『世界の十大小説』で「あらゆる小説の中でもっとも偉大な作品」と評している。

ウィキペディアより

 19世紀前半のナポレオン戦争の時代を舞台に、アウステルリッツの戦いや、ボロディノの戦いを経てモスクワを制圧するもフランス軍が退却に追い込まれたロシア遠征などの歴史的背景を精緻に描写しながら、1805年から1813年にかけてあるロシア貴族の3つの一族(ボルコンスキー公爵家、ベズーホフ伯爵家、ロストフ伯爵家)の興亡を中心に描き、ピエール・ベズーホフとナターシャの恋と新しい時代への目覚めを点描しながら綴った群像小説である。登場人物の一人ピエール・ベズーホフは、著者の分身と見られ、没落していくロシア貴族から、大地の上で強く生き続けるロシアの農民の生き様への傾倒へと続くピエールの魂の遍歴は、著者の心の動きの反映とも言われる。
 本作の執筆当時、ロシアでは、それまで一般的だった古ロシア語に代わり、新たに整備された現代的なロシア語文法が浸透していたが、トルストイを含む上流階級は教養として慣れ親しんだフランス語を日常的に使用していた。作中でも貴族達の会話にフランス語を交えたり、名前を「ピエール」とフランス風に呼ぶ(ロシア風ならピョートル)という、当時のロシア貴族に対するフランス文化の影響も描写している。
 登場人物は559人に上ると言われる。

「戦争と平和」については、読み終わったとき少し書きました。
こちらです。

ロシアとフランスの戦争の話です。
フィクションとノンフィクションが混ざっています。

この本を読んでほしいと思う人は、大義のための戦いが好きな方です!
他の作品で言うと「三国志演義」「水滸伝」とか…。
…古典文学じゃないけど、「銀河英雄伝説」もですね。( ・`ω・´)

もう…、男どうしの犠牲や友情など、このあたりに弱い方は必読です。(笑)
ボクは、はっきり言ってこれらに弱い…、マジで。

脇役なんですけど、ロシアの元帥 クトゥーゾフ(実在)は最高でした。
名言、多しです。

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高慢と偏見 ジェーン・オースティン(イギリス)

 『高慢と偏見』(こうまんとへんけん、Pride and Prejudice)は、ジェーン・オースティンの長編小説。『自負と偏見』『自尊と偏見』という日本語訳題もある。
 18世紀末から19世紀初頭のイギリスの片田舎を舞台として、女性の結婚事情と、誤解と偏見から起こる恋のすれ違いを描いた恋愛小説。精緻を極めた人物描写と軽妙なストーリー展開で、オースティンの著作の中でも傑作と名高い。

ウィキペディアより

 1813年に刊行された、ジェーン・オースティンの2冊目の長編小説である。1796年10月から1797年8月(ジェーン20-21歳)にかけて執筆された作品「第一印象」をもとに出版された。
 物語は田舎町ロンボーン (Longbourn) に、独身の資産家ビングリーがやって来た所から始まる。ベネット家の次女エリザベスとビングリーの友人ダーシーが誤解と偏見に邪魔され、葛藤しながらも惹かれあう様子を軸に、それぞれの結婚等を巡っててんやわんやの大騒動を繰り広げる人々の姿を皮肉をこめて描きだしている。
 18世紀のイギリスでは、女性が自立できる職業はほとんどなく、良い結婚相手を見付けることが女性の幸せとされた。相続財産や持参金が少ない女性が良い結婚相手を見付けることは難しく、結婚できなければ生涯、一族の居候の独身女性として過ごさなければならない。このため、結婚は現代よりずっと切実な問題だった。
 本作は幾度も映画化・映像化がなされており、2016年現在で6本の映画が製作されている。パロディ・二次創作や翻案作品も少なくない。

成人した未婚の女性が主人公です。
最終的には… ご想像におまかせします…。

この本を読んでほしいと思う人は、ズバリ結婚適齢期の女性の方です!
他の作品で言うと… 全く思いつかない…。
ゴメンナサイ…。

主人公が、とてもクール&スマートです!
感情的にではなく、論理的に考え、行動するんですよね。
…そこが、とても魅力的です。

結婚適齢期の女性を含め、女性の方でしたら、世界の十代小説の中で読むべき本は、こちら一択なのではないでしょうか?

赤と黒 スタンダール(フランス)

 『赤と黒』(あかとくろ、Le Rouge et le Noir)は、19世紀中期フランスの作家スタンダールの、実際に起きた事件などに題材をとった長編小説である。1830年刊。サマセット・モームは『世界の十大小説』の一つにこの小説を取り上げている。

ウィキペディアより

 スタンダールはベルテ事件(フランス語版)やファルグ事件を訴訟記録によって知り、庶民であるベルテやファルグに上流階級の欺瞞を打ち破る力が蓄積されていると感じ、この作品を書いた。
 この作品が出版契約が成立したときは「19世紀年代史」と副題されていたが、この年の7月に革命が起きたため、七月革命を予言したとの思いをこめて副題を「1830年代史」に変えた。当時フランスを支配していたブルボン朝復古王政により抑圧された社会と、王政復古により復活した旧来の支配階層に対する作者スタンダールの批判が込められていた。
 スタンダールの本作品は一時期の人々の精密な観察とその帰結の予測から成り立っており、フランスのリアリズム小説の出発点となった。また、階級闘争を通して人間を描写するという新しい小説観を打ち出した。
 青年の青春や恋愛を描いた作品ではあるが、背後には「少数の幸福な人」にむけたメッセージも含まれている。また、野心的な青年、ジュリアン・ソレルの目を通して来るべき革命(七月革命)を恐れながら堕落した生活を送る、王政復古下の聖職者・貴族階級の姿をあますところなく表し支配階級の腐敗を鋭くついている。
 なお、ジュリアンが終生愛するレナール夫人は、作者スタンダールの母がモデルと言われている。
 幾度も映画化、舞台化されている。

主人公の青年は、強烈でした。

基本、悪なんです…。
…が、頭も良く、美しいというヤバい設定です。

世の女性の方々は、放っておけないのではないでしょうか?

この本を読んでほしいと思う人は、男女問わず美少年好きな方です!
他の作品で言うと… ズバリ、ドストエフスキーの「悪霊」です…。
こちらの主人公もカッコイイです…。

この青年、とにかく魅力的、だけど、なんかヤバい…。
サイコパスに惹かれてしまうのと一緒ではないでしょうか。

ゴリオ爺さん オノレ・ド・バルザック(フランス)

 『ゴリオ爺さん』(ゴリオじいさん、仏:Le Père Goriot)は、19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックにより、1835年に発表された長編小説で代表作。作品集『人間喜劇』のうち「私生活情景」に収められた。

 …ネタバレなんで、概要へ移動しました。…

 大衆受けする作品で、しばしば映像化や舞台化がなされている。また、サマセット・モームは、『世界の十大小説』の一つに挙げている。なお、この作品の影響で、「ラスティニャック」は、フランス語で’出世のためならどんな手も使う野心家’をさす代名詞となった。

ウィキペディアより

 1819年のパリを舞台に、子煩悩な年寄りゴリオ、謎のお尋ね者ヴォートラン、うぶな学生ウージェーヌ・ラスティニャックの3人の生き様の絡み合いを追う。

 また登場させるという、バルザックの作品を特徴づけ『人間喜劇』を文学の中で孤高ならしめる手法、いわゆる「人物再登場法」をはじめて本格的に採用した点で特筆される。また、この小説は、登場人物およびサブテキスト(いわゆる行間の表現)を創り上げるために微に入り細に穿った表現を用いるバルザックの写実主義の典型としても有名である。
 本作では、ブルボン家による王政復古の時代を舞台に、上流階級の座を確保しようともがく人々の姿が遍く描かれている。パリという都市も、登場人物たち、特に南フランスの片田舎で育った青年ラスティニャックに対して強烈な印象を与えている。バルザックは、ゴリオや他の人々を通して、家族や結婚の本質を分析し、そういった制度を悲観的に描いてみせた。
 バルザック自身もこの作品を気に入っていたが、批評家からさまざまな褒貶を受けた。作家の描く複雑な登場人物や細部への注目に対して称揚する批評もあったが、堕落した行為や貪欲の描写の多さを非難したものもあった。

主人公は、ゴリオ爺さんではありません。
なんと、同じ下宿の青年ラスティニャックです。

この青年、野心家なんですけど、悪になりきれない、いい感じの人です。
日本人にこうゆう方、多いのではないでしょうか。

この本を読んでほしいと思う人は、これから社会で働こうとしている方です!

社会に出て、出世し、お金をたくさん稼ごうと考えている人、ヒントになるかもしれません。
主人公は、フランスの上流階級に属すべく奮闘しますが、日本の場合、目指すは、さしずめ上級国民といったところでしょうか。(;´Д`)

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デイヴィッド・コパフィールド チャールズ・ディケンズ(イギリス)

 『デイヴィッド・コパフィールド』(David Copperfield)は、チャールズ・ディケンズの長編小説。1849年から1850年にかけて、雑誌に月刊連載された。カタカナ表示では「デイヴィッド・カッパーフィールド」の方が英語発音に近いのでそう表記されることもある。
 デイヴィッドは幼少期に辛酸を嘗めるが、大伯母に助けられ作家として成功する。個性豊かな人物が数多く登場し、また前半部は自伝的要素が強い。

ウィキペディアより

主人公は少年、ディヴィッドです。
彼、少しマヌケなんですよね。
そこで、母性本能をくすぐってるのかもしれませんが…。

「ドラゴンボール」や「ワンピース」などの人気まんがの主人公に似ています。
あと、個性的な人物がたくさん登場してきて、わいわいがやがやしているところも似ている…。

この本を読んでほしいと思う人は、 10代の男の子です!
理由としては、上記のとおり人気まんがのようだし、ディヴィッドが語りかける 1 人称小説だから。
とても、感情移入しやすいはず。

物語には、喜怒哀楽すべて揃っています。
結構、バタバタ感があって、笑えましたし…。
…しかし、悲しい場面もありましたけど…。(><)

なんと、ディヴィッド少年の憧れとして、世界十代小説の中の、ある主人公の名前が登場します!( ̄□ ̄;)
…やられた… 先にこっちを読んでおけばよかった…。orz

悪役は、徹底的な悪人が登場します。
ひでぇなこいつら…、とマジで思いますよ…。
今だったら、パワハラ・セクハラで訴えられますって、ホント。

やっぱり、主人公が男の子で、基本、善人だと素直に親近感がわきますね。

ボヴァリー夫人 ギュスターヴ・フローベール(フランス)

 『ボヴァリー夫人』(ボヴァリーふじん、仏:Madame Bovary)は、フローベールの長編小説で、19世紀フランス文学の名作と位置づけられているフローベル自身の代表作である。

 …ネタバレなんで、総説へ移動しました。…

 1856年10月から12月にかけて文芸誌『パリ評論』に掲載され、翌1857年1月に風紀紊乱の罪で起訴されたが2月に無罪判決を勝ち取り、同年4月にレヴィ書房より出版されるや裁判沙汰の効果もあって飛ぶように売れ、たちまちベストセラーとなった。

ウィキペディアより

 田舎の平凡な結婚生活に倦怠した若い女主人公エマ・ボヴァリーが自由で華やかな世界に憧れ、不倫や借金地獄に追い詰められた末、人生そのものに絶望し服毒自殺に至っていく物語である。

 フローベールは本作品に約4年半の歳月をかけ、その執筆期間に徹底した文体の彫琢と推敲を行なった。ロマン主義的な憧れが凡庸な現実の前に敗れ去る様子を、精緻な客観描写、自由間接話法(作中人物の内面から生まれる言葉を活き活きと再現させる特色を持つ)を方法的に多用した細かな心理描写、多視点的な構成によって描き出したこの画期的な作品は、フランス近代小説を代表する傑作となり、作中人物に寄り添った、その「視点」の小説技法は、その後のジェイムズ・ジョイスをはじめとする前衛的小説やヌーヴォー・ロマンの先駆けとしても位置づけられている。サマセット・モームは、本作品を『世界の十大小説』の1つに挙げている。
 言語の美を構築した本作品は写実主義を憎悪したフローベールの意に反して写実主義の傑作と評され、彼は「リアリズムの父」と呼ばれるようになった。フローベールが「ボヴァリー夫人は私なのです」と言ったとされる有名な逸話があることでも知られており、夢と現実の相剋に悩むヒロインの性癖を表わす「ボヴァリスム」という言葉も生まれた。

既婚の女性が主人公です。

この本を読んでほしいと思う人は、「日々、ただ…やるべきこと」ができない方です!

つまり、主人公が、とても男性的・感情的・刹那的なんです!
なりふり構わず、欲望のおもむくままに、行動するんですよね。

…その行動には際限なし。
…やり過ぎ感がスゴい。
…うーん。(-_-;

現実を無視し、欲望におもむくまま生活している方、世界の十代小説の中で読むべき本は、こちら一択です。

「日々、ただ…やるべきこと」については、こちらをどうぞ。

白鯨 ハーマン・メルヴィル(アメリカ)

 『白鯨』(はくげい、英: Moby-Dick; or, The Whale)は、アメリカの小説家・ハーマン・メルヴィルの長編小説。
 本作は実際に捕鯨船に乗船して捕鯨に従事したメルヴィルの体験をもとに創作され、1851年に発表された。アメリカ文学を代表する名作、世界の十大小説の一つとも称される。たびたび映画化されている。原題は初版(1851年)の英国版が The Whale、米国版が Moby-Dick; or, The Whale であるが、その後 Moby-Dick; or The White Whale とする普及版が多く刊行されており、日本では『白鯨』の題が定着している。

ウィキペディアより

 本作品は、沈没した悲運の捕鯨船でただ一人だけ生き残った乗組員が書き残した、白いマッコウクジラ「モビィ・ディック」を巡る、数奇な体験手記の形式をとる。
 本作品は大長編である上に、難解かつ全体の雰囲気が暗鬱で、読み通すことが難しいことでも名高い。鯨に関する当時の知識の叙述や、当時の捕鯨技術の描写などストーリー外の脱線が多く、またイシュメイルやエイハブなど人名が旧約聖書から象徴的に引用されていることなどが、名前が知られているほど愛読されていない理由の一つである。

白鯨(モビー・ディック)という巨大な白いマッコウクジラを追う、捕鯨船の船乗りの話です。

捕鯨船の船乗りたちが、陸地および船内でどのように過ごして、また、どのようにしてクジラを捕らえ、船に引き上げるかが分かります。
クジラの種類についても、一通り説明があります。

もう、ほぼほぼ男性しか登場しません。
「男塾」です!
「プリズンスクール」のようにはいきません…。(;´Д`)

だから、女性の方は、本書の読書に耐えられないかも…。
言い回しも独特で、用語も難解なんで、読破のハードルがめっちゃ高い…。

この本を読んでほしいと思う人は、一旦読み始めたら最後まであきらめない方です!
この小説を最後まで読んだとすれば、尊敬も勝ち得ますんで。

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嵐が丘 エミリー・ブロンテ(イギリス)

 『嵐が丘』(あらしがおか、原題:Wuthering Heights “ワザリングハイツ"、"ウザリングハイツ")は、エミリー・ブロンテの唯一の長編小説。
 「世界の三大悲劇」や「世界の十大小説のひとつ」などと評されている。

ウィキペディアより

 「最後のロマン主義作家」とされるブロンテ姉妹のひとりエミリー・ブロンテが29歳の時に発表したデビュー作である。姉妹が暮らしていたイングランド・ヨークシャーのハワースを舞台にした長編小説で、侘しく厳しい荒野(ヒース・ムーア)の自然を背景に、荒々しくかつ背徳的な物語が展開する。
 作者のエミリーは牧師の娘で、若い頃から音楽教師をしており、この作品の着想は20歳の頃に得たとされている。当時は女性作家に対する評価が低く、姉妹は男とも女ともとれるような筆名を用い、1847年にエミリーは「エリス・ベル」名義で『嵐が丘』を、姉のシャーロットは「カラー・ベル」名義で『ジェーン・エア』を出版した。姉の『ジェーン・エア』はベストセラーになって「作者は男か、女か」が世間の話題になったのに対し、『嵐が丘』は酷評された。エミリーは出版の翌年に病没しており、後に姉のシャーロットが『嵐が丘』の2版で作者が妹のエミリーだったことを明かした。
 20世紀に入った頃には高く評価されるようになっており、日本では1920年代に東京帝国大学で英文学を教えたエドマンド・ブランデンが、『リア王』、『白鯨』、『嵐が丘』が「英米文学の三大悲劇」と教えたことから広まったという。当時文部省の研究員としてイギリスに派遣された浜林生之助は、帰国後の1930(昭和5)年に出版した『英米文学巡礼』のなかで、その頃既に「ブロンテ・カンツリ」と呼ばれるようになっていたハワース一帯を紹介している。
 物語は「アーンショウ家」と「リントン家」の2つの家で三代に渡って繰り広げられ、特に「ヒースクリフ」と「キャサリン」との間の愛憎、悲恋、復讐が主要に描かれる。物語展開の荒々しさや非道徳的な内容もさることながら、表現上の複雑な構成は、この作品の発表当時の不評の主因であり、後に高く評価されることになる大きな特徴である。物語の語り部が次々に変わるうえに「又聞き」の形で描写されたり、時系列が入り乱れて後日談や回想が入れ子状になっており(そのために『嵐が丘』の出来事を年代順に並べ直した書も出版されている)、しかも主要な語り手がしばしば「嘘(語り手自身の誤解や正しくない情報)」を述べる。こうした手法は後世には巧みな「戦略」と評価されたが、発表当時は「物語史上最悪の構成」とまで貶める評論家もいた。
 原題は Wuthering Heights といい、ハワースにある「トップ・ウィゼンズ」という荒野の廃墟をモデルにしている。「wuther」は「風がビュービューと吹き荒れる」を意味する語で、「Wuthering Heights」はアーンショウ家の屋敷のことだが、これを『嵐が丘』とした斎藤勇の日本語訳は「歴史的名訳」とされている。

幽霊が出ます。
古典文学としては、珍しいです。

物語が、女中をしていた女性の言葉で、語り継がれるように展開します。
隣近所の狭い範囲での、恋愛や結婚、憎しみや怒りなどが描かれています。

この本を読んでほしいと思う人は、嫉妬とか復讐で情緒が不安定な方です!

この小説は、やられたら、やり返すみたいな復讐劇です。
とにかく、人間として、ヤバげなことが書かれています。
暴力もそれなりに… 女性の著者とは思えません。

感情移入も難しいかも…。
ただし、反面教師としては、それなりに得るものがあります。
とにかく、人を恨んで、復習したって、スカっとしませんから。

トム・ジョウンズ ヘンリー・フィールディング(イギリス)

 『トム・ジョウンズ』(Tom Jones)は、イギリスの小説家ヘンリー・フィールディングの小説で代表作。18世紀のイギリスが舞台。1749年に発表された。正式な題名は『捨て子トム・ジョウンズの物語』(The History of Tom Jones, a Foundling)。
 日本語訳は朱牟田夏雄訳で岩波文庫(全4巻)がある。サマセット・モームが『世界の十大小説』の一つに挙げている。
 1963年にイギリスでトニー・リチャードソン監督により『トム・ジョーンズの華麗な冒険』として映画化されている。また、宝塚歌劇団が映画の邦題と同じタイトルでミュージカル化している。

ウィキペディアより

孤児である少年トムの成長が描かれています。

とにかく、スカっとします。
主人公が、基本的に善で… …でも、欲望もありと、とても等身大で親近感がわきます。
自分が生きるための責任を全うして、更に知人や他人を助ける、という感じ…。

この本を読んでほしいと思う人は、とりあえず世界十大小説を読もうと思っている方です!

話は戻りますが、周りの悪役もいい感じです。
直接対決あり、と興奮しますよ、ホント。

とにかく、この主人公、人を恨まないです!
問題が起きたら、どうするか論理的に考え、行動する。
社会や他人を恨んで、ひきこもるなんてこと、全くしません。(笑)
とても前向き、ポジティブです!

あと、なんと全章の冒頭に、著者が登場しちゃいます。
これは、びっくりです!
とても、新鮮でした。

女主人公が、お父さんから「おぼこ」と言われるのがよかった。
「プリズンスクール」の花ちゃんと一緒です。(^^;

まとめ

たまき
たまき
世界の十大小説をすべて読むのは大変です。興味があったり、共感できそうな内容であったら読んでみましょう。

れな
れな
毎日少しずつ読んだり、拾い読みしたりしてもいいです。

おすすめ本

花「だめ… もう…!」
キヨシ「限界… です!」
副会長「キヨシ!花…!! 私に飛び乗れ!!」
花、キヨシ「は… はい!」

プリズンスクール(24)より

プリズンスクール(24)です。
復活の副会長…ほとんど女型の巨人ですね。(;´Д`)