目的を達成するためなら手段を選ばなくていいのか?結論はこうだっ!
目的を達成するためなら手段を選ばなくていいのか?
あなた1人生き残るために、友人を見殺しにできるか?
具体的に見ていこう。
タイガーマスク
ちょっと古いが、タイガーマスクを例にしよう。
実写版の佐山聡や2代目三沢光晴ではなく、古いマンガやアニメの方だ。
タイガーマスクは、虎の穴という悪の組織出身だが、心を入れ替え、正しい道を歩む。
当然、裏切り者のタイガーマスクは、ただでは済まされない。
虎の穴から刺客が次々と送られてくる。悪役レスラーたちだ。
彼らはルール無用だ。タイガーマスクを倒すためなら、反則技や凶器を使う。
正に手段を選ばない狂気のレスラーだ。
だからこそ、なんとか正攻法で勝つタイガーマスクがかっこいい。
この場合、手段を選ばず勝ちに行く、虎の穴の悪役レスラーはイケていないことになる。
なぜならば、プロレスのルールを守らず、正々堂々と戦わないからだ。
まっ、だからこそ、マンガになるのだが。汚い手を使うのは悪役の特権である。
舞の海関
既に引退しているが、相撲取りである舞の海関をご存知だろうか。
背が低く、体重も軽い彼だが、幕内力士として結構活躍した。
ちなみに身長:171cm、体重:101kgである。
現役の横綱である白鳳関が、身長:192cm、体重:155kgだから、いかに小柄か分かるだろう。
力士が率いる角界は、身長・体重のMAX制限こそないが、MINはある。
MINとは、身長:173cm、体重:75kgである。
小さい人は力士になれないのだ。
舞の海関は身長が足りなかった。
そこで彼は、なんと頭頂にシリコンを注入して身長を伸ばし、兄弟子審査の計量をパスしたのだ。
力士になるために手段を選ばず。なんたる執念、恐るべし。
彼もヒーローであった。
相手の力士の体重は自分の1.5倍~2.5倍もあったりする。
そこでパワーではなく、技を駆使して、一回りも二回りも大きい相手を倒すのだ。
決まり手の内無双なんて技、当時初めて見た気がする。
これはウケた。一寸法師と同じだ。
日本人はこういうのにめっぽう弱い。
みんなで舞の海関を応援していた。相手の力士は気の毒であった。
日大アメフト部
ちょっと前では、日大アメフト部のやり方が問題になった。
相手チームの司令塔であるクォーターバックを潰すというあれだ。
反則と承知していて、事に及んだ。類にもれず手段を選ばずである。
生々しい動画が、何度もTVで放映されていた。被害者には当然同情するが、加害者のやらされ感も見て取れ、心が痛む。
たかがスポーツで、ここまでやらないとダメなのかと、首をかしげてしまう人がほとんどだろう。
でも、当時、相手を潰しにいった選手は本気だった。
なんてたって、相手を潰さないと、自分が選手から外されてしまうのだ。
彼にとっては死活問題だっただろう。
なぜならば、選手から外されるということは、今まで一生懸命練習してきたのだがら、死ぬと同意であったはずだからだ。
彼にはヤるしか、選択肢は残されていなかった。
この事件を機に、日大アメフト部の事件関係者は粛清され、部は生まれ変わったみたいだ。
いいんだが、悪いんだか、微妙である。
少なくとも太平洋戦争以来続く日本の悪しき伝統である、圧迫管理体制は解体されたのだろう。のびのびとアメフトができる環境になっていることを望みたい。
剣豪 宮本武蔵
剣豪 宮本武蔵もかなりズルい人だったらしい。
彼の場合、自分の生死がかかっているから、手段を選んでいる余裕がないというのが正しいだろう。
だって、死んじゃうんだもん。死ぬくらいだったら、なんでもかんでもやっていいのではないだろうか。
日本刀持って切り合うのが、そもそも狂気の沙汰だ。
そう考えるとアタマがおかしくなりそうだ。
決闘の時間に堂々と遅れて、しびれを切らした相手を余裕で倒すのだ。
この場合、やっぱり手段を選ばなくていいだろう。
なぜならば、自分の命がかかっているし、相手もしくは自分が死ぬゼロサム・ゲームなのだから。
だから、どんなに汚い手を使っても、生き残る必要がある。世間からいくらブーイングされても、自分が死んだしまったら元も子もない。選択肢はないのだ。
某IT会社
現代の会社はどうだろうか。
自分が会社で幅を利かせるために、手段を選ばない人たちが居る。
これ、あまりやり過ぎると、パワハラになってしまう。ただし、この手段を使うことに長けている人は意外とアタマがいい。パワハラにならないようにうまくやる。要はアメとムチの使い分けをしているのだ。
みんな言いたいことがあるが、基本的に泣き寝入りだ。あいかわらず、声の大きい者が勝つのだ。理不尽である。
あと、委託元の会社がめちゃくちゃ強かったりする。
ちょっとでも、プロジェクトの進捗が遅れたり、品質低下を招いてしまったら、鬼の首でも取ったかの如く、改善という名の下、徹底的に相手をコキオロスのだ。
結構ヒドい目にあった。同じIT業界であるが別会社の人、同じグループ会社の人、社内の人とか。どこにでも居るんだな、モンスター。
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IT業界に長く勤めあげるには、これらモンスターたちにも耐えられるよう、ネガティブ・ケイパビリティやレジリエンスと呼ばれる能力が必要不可欠だ。
これらについては、また別途書くつもりだ。今はキーワードだけ書いておこう。
不正行為
万引き、カンニング、ギャンブルのイカサマなど不正行為について、考えてみる。
これらは万が一、見つかったら終わりだ。リスクが高過ぎる。
ってゆーか、手段を選ぶ以前に、犯罪であるからやってはいけない。
万引きなら警察行きだし、試験のカンニングは不合格、パチンコ、パチスロのイカサマも最悪警察行きだ。
まー、見つからなければいいのだが。いや、良くない。なぜなら、そもそも犯罪だし、こんな不正行為を認めていたら、みんな悪人になってしまうではないか。人には良心というものがあるから、やっぱり不正行為はダメだ。
何か、モラルに反することをすると、人は心が痛むのだ。良心の呵責というヤツだ。これを感じない人はまれだろう。
イカサマといえば麻雀だ。
麻雀は、イカサマがバレるリスクは大きいが、そのままスルーだったらリターンは測り知れない。
夏休み中、家族・親戚で麻雀をやったが、甥っ子がイカサマをおもいっきりやっていた。自分も弟もやっていたので、注意するのはヤブサカだろうと思い、見過ごしていた。
すると、なんと、息子が4回連続甥っ子に振り込んでしまった。半泣きの息子に対して、甥っ子は有頂天だった。次イカサマした時、その手を握ってやろう。逆に握られてしまうかもしれないが。(笑)
まっ、イカサマ使って勝ってもアタリマエなんだから、内心穏やかではないはずだ。それより、正攻法で勝つ方が、すがすがしいはず。間違いない。
イカサマしている時はドキドキして、ハッキリ言って身持ちが悪い。家族麻雀だから罰せられないが、万引きと同じような心境であるはず。やはり不正行為はメンタルに良くないから、しないに越したことはないだろう。
まとめ
ちょっと乱暴ではあるが、自分の生死に関わることであれば、手段を選ばなくていいというのが結論だ。
日本においては、自分の生死に関わることが、間近で起こることはめったにないだろう。
極端な例ではあるが、電車に轢かれそうになっている人や、川や海で溺れそうになっている人が居ても、原則助けてはダメだ。
専門家に任せるのが正しい。こういう場合は助けを呼ぶのだ。
そうしないと、最悪自分も死んでしまう。洒落にもならない。ヒーローになるのは、とてもハードルが高いのだ。スパイダーマンのようには普通なれない。これが現実だ。
上記以外であれば、取れるリスクと得られるリターンを考えて、目的に応じ、手段を講じることだ。バランスを取って、できる限りの手段を取ろう。
命を取られない限りは正々堂々とするのがベターだ。
スポーツは正々堂々と勝負する。会社では理不尽にも耐える。
不正行為はしない。犯罪は論外だ。
自分の行動に責任を持つようにしよう。
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