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15年前のPAE非搭載PCに、最新のLubuntu 18.04.2をインストールし、継続使用する!

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PAE非搭載PCとは、以下の機能が無い、扱いが面倒な古いパソコンです。

PAEとは
物理アドレス拡張(ぶつりあどれすかくちょう、Physical Address Extension)、略称、PAEはインテル社のIA-32アーキテクチャで4GiB以上のメモリを扱う技術。

weblio辞書

だから、普通は廃棄します。
そこをなんとか裏技を駆使し、リユースします。(笑)

Lubuntu 18.04.2 ダウンロード


ここのホームページから、「18.04.2 Desktop 32-bit」をダウンロードします。
サポート期間は2021年4月までですから、2年ほど延命可能です。

OSをLubuntuにした理由は、軽いからです。
デスクトップにLXDEが採用されてたりして、とても軽い。

Ubuntuを使っていたときは、Unityというデスクトップが重過ぎたので、わざわざLXDEに変えて使っていました。
12.04 LTSのサポート期間が切れそうだったので、14.04 LTSにアップグレードしたら、うまくインストールできず、お亡くなりになりました。
やはり、PAE非搭載やデスクトップをLXDEに変更していたのが、ダメだったようです。

ISO_TO_USB ダウンロード


LubuntuのisoイメージをUSBメモリに焼くため、iso_to_usbをダウンロードします。
が、ダウンロードしなくていいです。

なぜか?
このツール、ブートローダがインストールされないんです。

だから、要りません。
忘れないように、わざわざ書きました。

UNetbootin ダウンロード

iso_to_usbではなく、「UNetbootin」をダウンロードします。

ダウンロードしたunetbootin-windows-661.exeをWクリすると、いきなり起動します。
わざわざインストールする必要はありません。

isoファイルをUSBメモリに焼く

UNetbootinを使って、ダウンロードした「lubuntu-18.04.2-desktop-i386.iso」をUSBメモリに焼きます。

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Lubuntu 18.04.2インストール その1

isoファイルを焼いたUSBメモリを、PAE非搭載PCに指し、電源ONします。

CPU、メモリ、ハードディスクなどのチェック画面が表示されたら、[F2]キーを押して、PhoenixBIOSセットアップユーティリティを起動します。

以下、順番に操作します。
要は電源ON時に、USBメモリからブートするよう設定します。
例は、ぼくのパソコン(型番:FMVMG70GN8)です。

  1. パスワードを入力して、ログインする。
  2. 「起動」 → 「起動デバイスの優先順位」 → 「ハードディスクドライブ」を選択し、「-(USB)」をスペースキーで一番上に移動する。
  3. [ESC]キーを押す。
  4. 「終了」 → 「変更を保存して終了する」 → 「はい」を選択して、おしまい。

Lubuntu 18.04.2インストール その2

上記設定後は、ちゃんとUSBメモリからブートされるようになります。

そして、UNetbootinメニューが表示される。
ここで「Install Lubuntu」を選択して、[ENTER]キーを押す。

しばらくすると、以下のメッセージが表示され、先に進めなくなった。orz

WARNING: PAE disabled. Use parameter 'forcepae’ to enable at your own risk!
This kernel requires the following features not present on the CPU:pae
Unable to boot – please use a kernel appropriate for your CPU.

ちなみ、iso_to_usbで作成したUSBメモリでブートしたら、
Missing operating System _
となって、ブートせずに終了してしまいました。(-_-;

しばし調査の後、 Lubuntu 18.04.2インストール その3

で、WARNINGメッセージについて、調べてみた。

PAE非搭載PCは、インストールオプションが必要みたいなことが判明!
以下、参考になったホームページです。



UNetbootinメニューにて、

ここで、カーソルキーで「Install Lubuntu」を選択し、[TAB]キーを押す。

> /casper/vmlinuz initrd=/casper/initrd file=/cdrom/preseed/lubuntu.seed boot=casper only-ubiquity quiet splash —

と、表示されるので、以下のように入力し、[ENTER]キーを押す。

> /casper/vmlinuz initrd=/casper/initrd file=/cdrom/preseed/lubuntu.seed boot=casper only-ubiquity quiet splash —forcepae — forcepae

入力する文字列は『「forcepae 」「空白」「ハイフン」「ハイフン」「空白」「 forcepae」』です。

しばらくすると、
WARNING: Forcing PAE in CPU flags
と表示され、続いてLubuntuのインストール画面が表示されます。(^^)v

Lubuntu 18.04.2インストール その4

ここからは、Lubuntuのインストーラに従って、入力します。
ぼくは、以下のようにしました。

  1. 「ようこそ」画面にて、「日本語」を選択し、[続ける]ボタンを押す。
  2. 「キーボードレイアウト」画面にて、「日本語」のまま、[続ける]ボタンを押す。
  3. 「無線」画面にて、「wi-fiネットワークに今すぐ接続しない」を選択し、[続ける]ボタンを押す。
  4. 「アップデートと他のソフトウェア」画面にて、「通常のインストール」を選択し、[続ける]ボタンを押す。
  5. 「インストールの種類」画面にて、「ディスクを削除してLubuntuをインストール」を選択し、[インストール]ボタンを押す。
  6. 「ディスクに変更を書き込みますか?」ダイアログが表示されるので、[続ける]ボタンを押す。
  7. 「どこに住んでいますか?」画面にて、「Tokyo」のまま、[続ける]ボタンを押す。
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Lubuntu 18.04.2インストール その5

前の続きです。ここも、ぼくの例です。

  1. 「あなたの情報を入力してください」画面にて、
    あなたの名前:atsuo
    コンピュータの名前:FMVMG70GN8
    ユーザー名の入力:atsuo
    パスワードの入力:●●●●●●●●●
    パスワードの確認:●●●●●●●●●
    と、それぞれ入力し、
    「ログイン時にパスワードを要求する」をチェック、[続ける]ボタンを押す。
    ちなみに、コンピュータの名前は、ズバリ型番が表示されましたので、そのままとしました。(笑)
  2. 「インストールが完了しました」画面が表示されるので、[今すぐ再起動する]ボタンを押す。
  3. しばらくすると、
    Please remove the installation medium, then press ENTER:
    と表示されるので、USBメモリを抜き、[ENTER]キーを押す。

システム解放、攻撃開始!(懐)

無事、Lubuntu 18.04.2がインストールされ、起動されました。

ログイン画面が表示されますので、パスワードを入力し、使い慣れているLXDEデスクトップを立ち上げます。
これで、お亡くなりになっていた状態から、一旦は使えるようになりました。(笑)

後は、

  • 無線LAN接続、設定
  • Chromeインストール
    スタートメニュー → システムツール → ソフトウェア を起動し、虫メガネマークをクリックして、chroと入力すれば、「chromium ウェブ・ブラウザ」が表示されるので、インストールする。
  • 日本語入力設定
    スタートメニュー → 設定 → Fcitx設定
     全体の設定 → プログラム
      ウィンドウ間で状態を共有:すべて
      既定の入力メソッドの状態:有効
    に設定し、[適用]を押す。
  • Emacsインストール(笑)
    ソフトウェアで検索できず。どうしようかな…。
  • [CAPS]キーと[CTRL]キーの入れ替え
    ターミナルを起動し、
    sudo vi /etc/default/keyboard

    XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"

    と、編集後、OS再起動する。

などして、いよいよ弐号機として、使えるようになりまつた。

この弐号機で、ブログ更新がそこそこできればいいかな。
これから時間を見て、使っていきます。

まとめ

たまき
たまき
PAE非搭載PCでも、一応まだ使えそうですね。お持ちの方は、Lubuntu 12.04.2をインストールしてみてはいかがでしょうか?

れな
れな
アツオさん、お疲れさまでした。

参考文献

フリーのOS、Ubuntuを知らない方はこちら。(笑)