Happy for No Reason

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日本語にすると、「理由なき幸福」です。

理由なき幸福で、検索するとたくさん出てきますね。
wikiやコトバンクには登録されてない。

普通の幸福は以下のとおり。具体例です。

  • 小さいころから野球一筋で、たくさん練習した。強豪校に進学、レギュラーも獲得、念願の甲子園に行けた。
  • 知力、体力をフルに使い、がんばって就活した。大企業に採用された。
  • スポーツジムに通い、筋トレした。某タレントと同じボディを手に入れた。
  • 毎日コツコツ勉強した。情報処理技術者試験・最難関資格のひとつ、プロジェクト・マネージャーに合格した。

共通していることは日々の努力で、念願のモノを手に入れる、です。
確かに幸せ。でも、一時的なんですよね。切ない。

難しい経済用語では「限界効用逓減の法則」といいます。引用です。

げんかいこうようていげんのほうそく【限界効用逓減の法則】 限界効用は、消費する財の数量の増加につれて減少するという法則。 効用逓減の法則。

コトバンク

ですから、人は次の幸福のため、またがんばる、しかない。
キリがないな、こりゃ。

ここまでは、普通の幸福について書きました。
わりとマジメに書きました。

身近な幸せもありました。具体例です。

  • レアカード、ゲット。
  • 今夜もビールが美味い。

いかがでしょう。やっぱりキリがない。

これからは、理由がない方の幸福についてです。
こっちは理解がむずかしい。

一言でいうと、ぼーっとしてて、なんとなく幸せな状態です。
これが、理由なき幸福です。

えっ、何それ?
当然の反応ですね。

えーと、今ここを十分に受け入れ、のほほんとした状態といえば、お分かりでしょうか。

具体例です。

  • 会社のエレベータに乗った時、僕は気付いた。憧れのトモナさんと2人きりだった。

理由があるな。うーん、説明がむずかしい。

理由はないんだけど、なんとなく幸せって感じなんです。
経験ありますよね。

カッコよくいうと、「理由なき幸福」。
英語だと更にカッコいい、「Happy for No Reason」。

これ、何か役に立つの?メリットあるの?
現代人はとかく損得、メリデメを考えてしまう。

気持ちは分かります。
何かする時、損得考えますもんね。

理由なき幸福って意味ないんじゃね?
人は、人生に意味を持ちたいと思う。
だから、幸福にも意味を持ちたい。理由が必要となる。

これも、気持ち分かります。
意味がないのは耐えられないですもんね。

そもそも幸福であることに、意味や理由が必要なんでしょうか。

今、この瞬間、幸せ。最高の気分。
そこで、意味としては、こうであるから。
こうこうこういう理由だから、やっぱり幸せ。

・・・って、ふつう考えませんよね。

さて、理由はないんだけど、とにかく幸せです。
気持ちのいい状態なんだから、グダグダ言わず、受け入れて満足するべし、です。

現代人はこの状態をサボリと言う。
言いたい人には言わせておこう。

サボリでもなんでも、良いではないか。
ぼーっとすることは脳を休め、生産性を高める効用がある。

○○すべき、○○しなければならない思考を手放すといい。
そうすれば、あせらないし、せかせかしない。
ちょっと、ぼーっとしてみる。
で、気付く。
私は、今、幸せだ。

理由なき幸福の境地へ。
I’m Happy for No Reason.

きれいさっぱり、行くぜ。