行動には意味があった!行動は機能があり、4種類に分けられるのだ。
人の行動には機能があることをご存じでしょうか?
行動には機能があり、全部で4種類に分けられます。
ある行動の機能は1つだったり、別の行動は複数の機能だったりします。
行動の機能について、例をまじえ説明します。
人の行動の機能を知り、その行動の意味や目的が分かれば、その行動は適切かどうか判断できるようになります。
1つ目:注目を得る
行動の1つ目の機能は、注目を得るために、行うというものです。
良いことだろうが、悪いことだろうが、注目のためなら人はなんでもやっちゃいます。
例えば、学校のテストや会社での業績でよい点を取る。
正しい注目のもらい方ですね。
逆は大声を出したり、泣いたり、怒ったり、不機嫌な態度を取ったりとか。
ネガティブですけど、バツグンに注目ゲットです。
みんなから、腫れ物にさわるように扱ってもらえます。
あと、手っ取り早いのは、ファッションではないでしょうか。
会社辞めたり、不登校になったりして、ひきこもったら親の注目を独占することができます。
親どころではないです。
実際に一緒に暮らしていない兄弟や親戚、近所のおばさんまで注目してしまいます。
これは、ひきこもり本人にとっては、本人が意識しようがしまいが、サイコーのメリットになっています。
兄弟が引きこもりの方は、こちらの記事をどうぞ。
この注目を得るというのは、イヤというほど分かります。
虚栄心ってヤツです。これ、行動の一機能だったんですね。
虚栄心
自分を実質以上に見せようと、みえを張りたがる心。
コトバンク
ぼくも、わざわざ赤いハデな車買って、不便なマニュアル・シフトにしたりしてまで、注目を集めようとしました。
ハッキリ言って、バカですよ、マジで。
お金、死ぬほど使っちゃいましたし。
今はもう手放して、ありませんけど。
2つ目:物や活動を得る
行動の2つ目の機能は、物や活動を得るために、行うというものです。
この行動の機能は、比較的理解しやすいのではないでしょうか。
例えば、買い物をする、健康のため運動をするといった具合です。
お金を得るために働く、有名大学に入るため勉強する、資格取得のため勉強する、ストレス解消のためウォーキングするなどなど。
あと食事、お風呂、睡眠、排泄行為など。
大事なことばかりですね。
この機能を有する行動は、実績を積み上げる、実質人生の糧となることが多い。
行動する際は、まずこの機能に着目すべきです。
3つ目:逃げる
行動の3つ目の機能は、逃げるために、行うというものです。
この行動の機能は、ちょっと特殊です。
なぜなら、今この現実から逃避するために、わざわざ他の行動をするのですから。
ぶっちゃけ、目の前の課題から逃げちゃいます。
最も安易な選択で、最もツケが貯まる機能をもつ行動です。
たまにはいいですけど、ほどほどにしないといけない。
仕事をサボる、勉強をサボる、運動をサボるなどなど。
ぼくの近々の逃げはこちら。
サイボーグ009のBDを、3回も見てしまった。
「加速装置っ!」
「004、キターーーっ!!」
とか叫んで、ウルトラ現実逃避しちゃいましたよ。
ある意味、子供の頃のノスタルジーに浸ったというか。
4つ目:感覚を得る
行動の4つ目の機能は、感覚を得るために、行うというものです。
生理現象(あくび、げっぷ、おなら)ですね。
貧乏ゆすり、指を鳴らしたり、首や肩を伸ばしてストレッチしたりとか。
リズムに乗ってテーブルを叩いたり、ペン回しとかも。
まぁ、主としては生理現象全般と、無意識に体を動かしたりする系でしょう。
この機能の行動は、我々人間は、避けて通ることができません。
好むと好まざるとに関わらず、やっちゃっている。
無理矢理やるのではなく、普通にやる。それだけです。
行動の機能を知って、それで?
行動の機能を知ったところで、いいことがあるのでしょうか?
あります。
少なくとも行動に関して、今までなんとなくしていたことが、実は機能があり、その機能が意味や目的を達成していたことが分かったのです。
その行動の機能が、メリットだと思えば続ければいいし、デメリットだと思えば控えればいいのです。
これらを判断する時に、行動の機能が分かっているのといないのとでは、天と地ではないでしょうか。
限りある人生、できるだけ意味があり、目的に近づく行動をしたいですね。
まとめ
参考文献
行動分析学の本です。
例が多く、とても分かり易かったです。
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