マンションに、管理費・修繕積立金未払い210万円オーバー人(2)
昨日、マンション管理組合の総会がありました。
例の第2号議案は、熱い審議ののち賛成多数で可決されました。
81世帯のマンションで、1世帯のみ管理費・修繕積立金未払い210万円オーバ人が居て、その人の運命が決まりつつあります。
なぜか、17万円未払いの弐号も降臨していました。
オイオイオイ…。
この問題、予算をかけ本格的に対処することに決定です。
本記事の経緯については、以下をご参照してください。
第2号議案とは
第2号議案とは以下のとおり、”長期滞納者対応に関する件”です。
マンション管理組合は長期滞納な彼に対して、予算(50万円)を組み、弁護士を雇い、未収金(約210万円)の回収を目指します。
とりあえず同案可決
冒頭でも書いたとおり、この議案は賛成多数で可決しました。
もう放置はヤバい。
お金をかけてでも回収すべし、とみんなの意見が一致しました。
弁護士の先生、説明する
なんと弁護士の先生が、来ていていろいろ説明してくれました。
これは貴重な体験でした。
総会に参加してよかった。(^^)
まず、費用の50万円について説明あり。
これは入口で払うお金とのこと。
- 着手金:30万円
- 印紙代等の実費:20万円
だそうです。
50万円/年なので毎年いただきます、ではありませんでした。
続いて、出口で払うお金。
俗に言う成功報酬ですね。
- 回収金額の16%
成功報酬は、約210万円の16%だから、約34万円になります。
仮にまとめて未収金が戻ってきても、そのうちの16%は先生にお金がいってしまう。
そりゃ、そうか。
うーん…。
弁護士の先生、すでに動いていた
日本の法律では、マンション管理費・修繕積立金の支払い期限は5年です。
5年経つと時効で、未収金は請求できず、長期滞納者の勝ち逃げとなります。
以前は、長期滞納な彼に対して、ずーっと支払いの督促をやっていました。
ただし、全く効果なし。
対面はおろか電話にもでなくなったので、むしろ悪化しました。(ー_ー;
そこで、裁判所に仮執行宣言の手続きを行い、時効を10年延期したとのことです。
この仮執行宣言の手続きにより、裁判所から請求書が出される。
これで、長期滞納者の財産差し押さえをする権利を得た、とのことです。
ちなみに財産とは不動産とは限りません。
預貯金、勤務先の給与も差し押さえ可能です。
弁護士の先生、今後の対応を明かす
目指すはこれ、”59条競売”です。
59条競売とは、該当の不動産を強制的に競売し、区分所有者の迷惑行為を排除する最終手段です。
で、59条競売で不動産を落札した業者が、滞納しているマンション管理費・修繕積立費を代わって払ってくれる、という仕組みです。
落札した業者が損するのでは?と思いますが、一般的に、滞納している金額を落札価格から差し引くとのこと。
だから、落札した業者は、マンション管理組合に必ずお金を払ってくれる。
で、この59条競売ですが、裁判所が認めるまで、めちゃくちゃハードルが高いらしい。
最低限、以下の要件を満たす必要があります。
- 要件1:あらゆる手を尽くし、他に方法がないこと。そのため、59条競売申し立て前に、まず通常の訴訟を起こすことはほぼ必須。
- 要件2:59競売実施にあたって、理事会メンバの3/4以上の承認を得ること。
- 要件3:相手方に弁解の機会を与えること。
要件1、2はなんとかなりそうだけど、要件3がなぁ…。
なんてったって、マンション内引きこもりですから。(ー_ー;
とりあえず、まず通常の裁判を行います。
ここで決着が着き、ちゃんとお金を払ってくれればいいのですが、なかなかそうならないのが世の常。
で、59条競売の申し立て手続き行う、という流れになります。
弐号機登場!(ぉぃ)
なんと、弐号機がシステム開放されました。(ー_ー;
その額は約17万円。
4〜5ヶ月、滞納していることになります。
210万に比べればかわいいですけど…。
はぁ〜、どうなってんだよっ!?って感じです、まったく。
うーん、割れ窓ですね。恐るべし。
まとめ
参考文献
やっぱり、マンション管理組合の理事の方、必読です。
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