確証バイアスを知ろう。都合のいいことばかり考えてはダメだ。
確証バイアスとは
まず、バイアスから。
「あの人の意見にはUncyclopediaは無意味だというバイアスがかかっているから」のように思い込みや思想などから考え方等が偏っていることにも用いる。この場合は「彼の意見はバイアスだ」より、「彼の意見にはバイアスがかかっている」と使われることが多い。
引用元:ウィキペディア
たくさん意味が載ってるけど、心理的なもので偏りがある状態のことです。
で、次に確証バイアス。
「確証バイアス(かくしょうバイアス、英: confirmation bias)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。認知バイアスの一種。また、その結果として稀な事象の起こる確率を過大評価しがちであることも知られている。
引用元:ウィキペディア
要は、自分の都合のいいことを探し求めて、不都合なことは見ないようにする、ということです。
確証バイアスは都合がいい
確証バイアスは都合がいいです。
なぜなら、自論・自説が正しいかどうか検証するために、自分の都合のいい証拠しか集めないからです。
こうなると、反証は聞き入れられないでしょう。
とても偏った心理状態です。
ファンの心理
人は何かのファンになります。アイドルとか、野球チームとか、趣味とか。
普通に好きであればいいのですが、人はいずれ飽きます。長続きしません。
そのファンをヤめるのは自然な流れです。
ここで、確証バイアスの登場です。
そのファンであり続ける理由を探し始める。これが私の生きる道、間違いないと。
自分で自分を騙してしまう。
ここが確証バイアスの恐いところです。
確証バイアスを意識する
普段から確証バイアスを意識する必要があります。
なんか、無理して夢中になっていないか、むりくりキャラ作っていないか。
本当は望んでいないのに、周りに合わせていないか等々。
キャラ作りについて、ちょっと追記します。
人は人と同じことが、基本的に嫌です。だから、個性を求める。
個性が出たら、人とは違うことになる。そんな私は魅力的!となります。
周りにチヤホヤされ、更にその個性に磨きをかける。
キャラ作りもやり過ぎると後戻りできなくなります。
また、大いなる勘違いをしていて、見ていてイタいと悲惨です。
だから、確証バイアスを意識します。
環境や周りに合わせて、自分をだまして、無理していないかと疑うのです。
確証バイアスは利用される
確証バイアスは利用されます。
自分を含め人を騙すことができるからです。
宗教やカルト教団に一旦入るとなかなか抜けにくいです。
その教え、教義がすばらしいと信じてしまう。
しかも、何年も参加していたら、ますますヤめられない。
だって、ここでヤめたら、今までやってきたことが無駄になってしまうと。
どうしても、過去に執着してしまう。
ここは思い切って損切りする必要があるでしょう。
最善説は危険な考え
最善説は危険な考えです。
自分で自分の限界を決めてしまう。今この状態が最善であると。
そうすると、人は努力しなくなってしまう。
最善説に確証バイアスが加わると、今この状態が最善であることの証拠集めをしてしまいます。
最善説と確証バイアスはとても相性がいいです。
今この瞬間が最善だ。あくせくせず、ダラダラ過ごしてしまう。
どうせ、何やっても、それが最善。だったら、適当に過ごそうと。
あきらめの境地です。
飽きることさえ確証バイアスが利用される
自分が熱中していたことに飽きると、その理由を探してしまいます。
ここも確証バイアスが働きます。飽きた自分は正しいと。
人はプライドがあるので、周りにそのヤめた理由を聞かれたら、もっともらしい言い訳をしたいと思う。
自分の気持ち以外に、理由を求めてしまう。
その証拠集めの時間がモッタイナイ。
イヤになったら、その直感に従えばいい。
理由は不要です。誰もワケを求めません。
自論とデータ
人は自論に合ったデータしか集めなくなります。
恋は盲目と同じです。冷静に判断できなくなる。
客観的に良い/悪いが判断できなくなると、かなりヤバいです。
どんどん深みにハマります。
ヤケになっている方も、ある意味確証バイアスにハマっています。
ヤケになっている自分が正しい、周りが悪い、社会が悪いとなる。
で、いかに周りが悪いか、いかに社会が悪いか、その証拠を集めることに邁進します。
負の力です。ネガティブ過ぎます。
誰も幸せになりません。これも全くのムダです。
ヤケにならず、そこそこがんばりましょう。
以下の記事を参照していただけると幸いです。
パーキンソンの第一法則を断つ。上級者向けの記事はこちら。
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