進撃の巨人(28)から学ぶ!子に対する親の間違った態度を改めろ!
進撃の巨人(28)を読みました。
物語の中で大きな学びがあり、息子といろいろ話しました。(^^)
その大きな学びの中で、「子供に対する親の間違った態度」について、記事にしました。
親は誰しも、子供に対して期待を寄せ、子供の将来像を夢想します。
親は、正しいことだと思い、子供のためだと思って、子供に接している。
はたして、それは間違っていないのでしょうか?
親は、子供にどのように接するべきか、を提示します。
ネタバレ注意!
物語の一部を引用しています。
ですから、ネタバレします!
まだ、単行本を読んでない人は、一旦、この記事を読まない方がいいかもしれません。
シーン1:ジークの帰宅その1
<ジーク:父親と息子が、サッカーをしているところを見かける。>
ジーク「ただいま、 お父さん! 今日は早く終わったんだ。だから…」
グリシャ「おお、そうか。じゃあ、今日はたくさん勉強できるな!」
ジーク「… うん。」
進撃の巨人(28)より
父親であるグリシャは、息子のジークの話を最後まで聞いていません。
しかも、続けて、勉強することをほぼ強制している。
親に声かけても、話を途中で折られ、その上勉強を強制させられる。
ぼくだったら、2度と親に話しかけませんね。
親の改善ポイント:
- 子供の話は最後まで聞くべし!(難易度:低)
- 勉強を強制しない。(難易度:低)
すみません。
ぼくも息子に勉強を強制していました。
反省します。もうしません。
シーン2:クサヴァーさんとの出会い
クサヴァー「トム・クサヴァーだ。本業は、巨人学の研究者なんだけどね。ほら。君の名前は?」
野球のボールを投げるジーク「ジーク・イェーガーです。」
グラブでボールを受け取るクサヴァー「ジーク。どうも君は筋がいいな。きっと、ピッチャーに向いているぞ。」
<ジーク:笑顔になる。>
ジーク「ただいま、お父さん!今日ねー」
グリシャ「後で聞くよ、ジーク。」
ダイナ「診察が終わってからね。」
<ジーク:無表情になる。>
進撃の巨人(28)より
外で楽しい経験があっても、それを、親は聞いてくれない。
子供との会話より、仕事が優先される。
親の気持ちもわかりますけど、子供の立場からすれば、仕事よりぼくの話を聞いてほしい、と思っているのではないでしょうか?
親の改善ポイント:
- 子供と、後で話を聞くことを約束する。できればその時間を決める。(難易度:中)
シーン3:夕食時の家族の会話
ジーク「お父さん!お母さん!もう…危ないことはしないで…。」「見つかったら、みんな、楽園送りなんだよ?」「悪魔の島に送られて…。みんな巨人に…。」
グリシャ「お前は、今まで父さんから何を学んだんだ?誰かが立ち上がらない限り、みんなずっと、この狭い壁の中で惨めに死んでいくんだぞ?」
ダイナ「そうよ。これは、あなたやエルディア人みんなの未来のための戦いだって、言ったでしょ?」
進撃の巨人(28)より
ジークは勇気をだして、危険なことをやめるよう、説得をこころみます。
ですが、夫婦そろって全否定。ある意味パワハラです。(-_-;
親は「あなたのためを思って」って言えば、何言ってもいいと勘違いしているところがあります。
にしても、家庭よりも、民族としての戦いの方が大事なんですね。
民族が迫害されていると、こんな思考になってしまうのかも知れません。
我々、日本国民は、島国なんで、他民族に迫害されるようなことは経験していないので、ちょっと分からないですね。
親の改善ポイント:
- 子供が勇気を出して、必死に話している時は、傾聴して、共感するポイントを探る。(難易度:高)
シーン4:クサヴァーさんに相談
クサヴァー「…どうした、ジーク?」
ジーク「クサヴァーさん…」
クサヴァー「…何ってことだ。親が…復権派!?…そんな。もう時間の問題だって!?」
ジーク「うん…」
クサヴァー「このままじゃ…。親族は全員「楽園送り」に…。クッ…」
ジーク「…うん。…でも、キャッチボールしてくれて、ありがとう…クサヴァーさん。」「巨人になっても、時々思い出すからね。」
クサヴァー「…告発なさい。」
ジーク「…え?」
進撃の巨人(28)より
何言っても理解してくれない親に対して、ジークは理解のある大人(クサヴァーさん)の知恵を借ります。自分が生き残るにはどうすべきか考え、行動します。
マーレ当局に告発して、家族全員死ぬより、自分と祖父母が助かる道を選びます。
これは究極の選択です。
でも、この選択は正しい。
だって、家族全員死ぬより、ベターですもん。
子供の勇気ある行動:
- 毒親を見捨てる。(難易度:高)
シーン5:親の態度に対する評価
クサヴァー「もう…これしか無い。」「自らマーレ当局に告発することで、マーレに忠誠を示せば、君と祖父母は助かるはずだ。」
ジーク「そんな…!!できないよ…!!」
クサヴァー「ジーク…君は…両親からひどいことをされた。」「君の両親は、自分達の向こう見ずな計画のために君を利用した。」「7歳の君とおじいちゃんとおばあちゃんを命の危険にさらし、勝手に期待し、勝手に見放し、ちっとも君のことを気にかけなかった…。」「君を…」「…愛さなかった。」
進撃の巨人(28)より
トドメですね。
躾(しつけ)を愛と勘違いしている、親のなんと多いことか。(チコちゃん風)
親の改善ポイント:
- あなたのその子供に対する考えや態度は、本当に子供のためになっているのか、改めて考える。(難易度:中)
子に対する親の間違った態度とは
子に対する親の間違った態度とは、単なる押しつけです。
しかも、「あなたのためを思って」が、グリコのおまけのように、もれなく付いてくる。
これは、子供にとってはたまりません、マジで。
親は勘違いしています。
大いなる考え・目標・目的の達成のためなら、子供も理解してくれる、と。
子供はそんな大いなる思想や考えなんて、まったく興味ないです。(-_-;
彼らは、今起きていることが大事なんです。
将来なんてどうでもいい。
今、親と一緒に、今日の出来事を話して、喜びや悲しみを共有できれば、それでいいのです。
ある意味仕方ないんですよね。
親は、子供をモノ扱いするものですから。
子供は、自分のモノであると、勘違いしているんですよ。
親は子供にどう接すればいいのか?
親はまず、子供は独立したひとりの人間であること、を認識する必要があります。
子供は道具や手段ではない。
親の思い通りにならない。
そこをはき違えて、自分の理想どおり、子供に物事を強制すると、反発必須です。
親は子供のことを思って、しつけと称して、愛だと言って、子供になんでも強制する。
これでは、逆効果です。
ですから、子供とは、ひとりの人間として、尊厳を持って関わるようにするのです。
まとめ
参考文献
今回も面白かったです。
次の巻の発売(2019/8/9(金))が待ち遠しい。
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